第14話 国境都市ジャッスエイ
街の門が近づいてきた。並んでる人たちが居る。
『ナット、そろそろステータス偽装したほうがいいよ。』
そういえば、いままで偽装あるのにしなかったな。
ステータスと念じた。
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ナット(秋津 直人) 人族 5歳
異界の神の加護
創造神ネアの加護
スキル
神の手・絶対健康・鑑定妨害・アイテムボックス・言語理解・限界突破・
成長速度上昇・サバイバル・木工・革細工・彫金・錬金・調理・心眼・縮地・刀術・
体術・弓術・槍術
適正武器
全種
適正属性
熱、水分、大気、土
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さて、どのように偽装するか、加護と、神の手は見えないようにして、医術とかにすべきだろう。
他は鑑定妨害も消さないと駄目だよな、絶対健康とか限界突破と、成長速度上昇も消すべきだろうか?
そんなこと思っていると、ステータスが更新されている。
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ナット(秋津 直人) 人族 5歳
スキル
医術・アイテムボックス・言語理解・サバイバル・木工
・革細工・彫金・錬金・調理・心眼・縮地・刀術・体術・弓術・槍術
適正武器
全種
適正属性
熱、水分、大気、土
―――――――――――――――――――――――――――――――
こんなんかな?
『とりあえず、これでいいかな?』
『ん?』
自分のステータスが表示されている部分をのぞき込むような仕草をするヒスイだが、見えてるのかな?
『ん~スキルは、言語理解は消した方がいいかも、使徒の証だからね、適正武器は3種位にした方がいいよ、属性も土だけにするといいかも、熱、水分、大気とか、君のオリジナルで、存在しないからね~』
なるほど、とりあえず更新した。
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ナット(秋津 直人) 人族 5歳
スキル
医術・アイテムボックス・サバイバル・木工・革細工・彫金・
錬金・調理・心眼・縮地・刀術・体術・弓術・槍術
適正武器
剣・刀・弓
適正属性
土
―――――――――――――――――――――――――――――――
更新して気づいた。適正武器ではないのに、槍術とかついててもいいのかな?
『適正武器にはないのに、槍術とかは不自然?』
『んーん、そういう人は、結構いるから気にしなくていいよ、君の場合親の影響とでもいえば通じるだろうし』
なるほど、それで通るのか、改めてみると、生産職としても食べて行けそうだな、あとは鍛冶があれば、一通りそろうのかな? どのみち、鍛冶はやりたいし、自分で刀を作ってみたい!
『とりあえずこれでいいかな?』
『うんうん、スキルが多いけど、これならかな』
ヒスイが大丈夫っていうなら大丈夫なんだろう、そんなやり取りをしてると、どうやら自分の番がきた、目の前に…… 顔にやけどのある兵士がいた。
「変わった服装だな、1人か? 身分を証明するものを見せてくれ」
『この人、2年前の襲撃に居た人だ』
顔のやけどを考えると、ヒスイが木の葉の舞をして、その木の葉に松明の火が引火していた兵士と言ったところだろうか?
アイテムボックスから、父親から貰った身分証明書を取り出し、渡した。
「アイテムボックス持ちか?」
しばらく自分の渡した身分証明書類を確認すると。
「ブラン村か……」
『あれもしかして街道の襲撃の犯人が、自分だってばれた?』
『違うでしょ、思い出したくない記憶とかその程度でしょ』
「えっと? なにか?」
「いやこっちの話だ、1人なら銀貨3枚だ」
そういや自分いくら持ってるんだろう、母親から貰ったお金の入った巾着袋から銀貨3枚出す。
「確かに受け取った、通っていいぞ」
門番の横を通り門をくぐると、村以外の街に来るのは初めてだったが、木造建築しかない村とは違い、石やレンガ等をつかった建築様式が新鮮だ、なるほどヨーロッパ風ね、少し空腹感があるな、軽く何か食べてから、冒険者ギルドとやらにいくか、とりあえず、大通り正面に、大きな砦のような建物が見え、その手前に露店が所々ある。
とりあえず、大通りを歩きながら露店を見て回る。なんというか、素材をそのまま焼いて塩を塗しただけの料理が多いな、日本に居た時は、おでんやラーメンの屋台に結構世話になったせいか、少し残念に思ってしまった。とりあえず美味しそうな串焼きを置いてる屋台へ行った。
「へい!らっしゃい!」
気合の入った声だ、おっちゃんがこっちを見るなり、
「珍しい服装だな、この大陸のもんじゃねぇな、兄ちゃん何処から来たんだ?」
「すぐ近くのブラン村ですよ。この服は、親が秋津って所に行った際に買ったそうです。」
おっちゃんが納得したような様子で返してきた。
「あ~黄金郷と言われる秋津か!」
黄金郷?確かに地球でも大航海時代に、日本が黄金郷とか言われてたらしいけど、歴史とか詳しい事は知らないからな、何故だったんだろう金閣寺とかお寺が絡んでそうだけど。
『なんで黄金郷って言われてんの?』
『ん~秋津が、金の産地だからって事もあるんだけど、秋津まで行く航路に、胡椒とかシナモンなんかいろいろな香辛料の産地があるんだよね~向こうじゃただ同然なのに、ここら辺じゃ数百倍の価格で取引されてるんだよ。そのゴール地点が秋津』
あぁなるほど、交易路か理解した。コショウか、粉末にする前の乾燥させた実で良いなら確か持ち込んでるはずだが、後で落ち着いたらいくら持ってるのか確認しよう。
「んで、兄ちゃんよ、買っていくか?」
「あ~1本お願いします。」
「オーク肉の串焼きでいいか?それなら銀貨2枚だ」
銀貨1枚100円位か?200円かー高い気がするが、こんなもんかな、巾着から銀貨2枚だしておっちゃんに渡す。
「おう、毎度あり、ちょっと待ってってくれよな」
おっちゃんの手元を見ると、串にベーコンの様な塊を火であぶっている。油が滴ってるのを見ると美味しそうに見える。ふと思って焙っているおっちゃんに冒険者ギルドがどこか聞いてみよう。
「あ~すいません、冒険者ギルドってどこですか?」
「ん?門の近くになかったか?基本どの街も、街の入口の近くにあるぞ」
「門の近く?」
「あぁ、羊皮紙の描かれた看板があっただろう?もしかして兄ちゃん初めての旅だったか?」
「そうですね、今日村から出てきたばかりだから」
「そうか~おじさんもお前さん位の時は冒険に憧れたな、ここら辺は、治安がいいからか、子供の冒険者も数組いるからな、ほれオークの串焼きだ」
焼きあがった串焼きを受け取った。香りがあまりないな、
「ありがとう」
「おう! またこいよ!」
串焼き屋台を後にし、冒険者ギルドを探しながら串焼きを食べた。
オーク肉とか初めてだが、豚肉だなぁ~と思った。
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