第197話 計測

俺は婆さんに連れられて、とある一室へ来ていた。

「とりあえず、その腕輪は外しておこうかい。」


「カチャンカチャン」


…どうやって外した? 手品師か?


「さあて、まずは魔力量から測ろうかい。この水晶に手をかざしな。力むんじゃないよ。」

「はい。」

水晶に手をかざすと、数値が現れて一気にゼロから上昇していく。そして999999のところでピシッと音がしたと思うと同時に亀裂が走る。

「…参ったね、これは。何も手を付けてない状態でこれなら優にあの子達は抜くね。」

「…。」

普通ならここで俺、なんかやっちゃいました?って言う場面なんだろうけど、流石に白々しすぎて言えない。…振り切れないこの中途半端さが俺の欠点だよなぁ。

(マスター、手加減なしですね。)

(早く帰りたいんでね。力を示したほうが早く終わるだろ?)

(そうですね。ただ身体に負荷がかかる訓練の場合は気をつけたほうがいいです。現在、訓練内容を洗い出してますが、かなりえげつないです。)

(…何とかしてくれ。)

人工知能がえげつないとか言ったら、無茶苦茶怖いんだが。だって倫理観とかないだろ?

…いや、あるからえげつないとか言うのか?  よく分からないな。

(それは勿論です。ですが、私の指示には従ってくださいね。)

(了解。)

…あれ?、なんか主従関係逆転してね?、別にいいけどさ。

「じゃあ、こっちに手をかざしておくれ。これは限界まで測れるから。」

なら始めから出せよ。

「その顔、最初から出せばいいのにって思ってるね? まぁ、その通りなんだけどね。細かい数値は測れないのさ。」

「そうなんですね。」

再び水晶に手をかざす。数値がドンドン上がっていくが、999999を超えても亀裂は走らなかった。

…どこまで行くんだろう? 多分今代の勇者には叶わないだろうけど、いいとこまで行くはずだ。というか、行ってほしい。


やがて目盛りの上昇が止まる。

「どれどれ、魔力量は…1780000。………、まさかここまでとはね。時代が時代ならあんたが勇者だったろうね。」

つまり現在の勇者には届いていないわけだ。

「あの、勇者の魔力量ってどのくらいなんですか?」

「勇者様ね、様を付けな、様を。袋叩きに合うよ。」

「…勇者様はどのくらいなんですか?」

様ねぇ…、祀りあげてるわけだ。反逆しないように持ち上げ、使い潰す。…これを1500年も続けてるのか。神格化されるのも無理ないな。伝統と悲劇、これがより勇者の英雄視を強固にしているのだろう。

「300万だね。」

「えっ、300万…?」

おかしいな? 耳が壊れたかな。

「ああ、300万だよ。疑うのは分かるけどね、事実だよ。」

俺が178万で、勇者が300万? 倍ぐらい差があるじゃないか? 転生特典はどうした?


〈マスターがショックを受けていますね。きっと差があると知っていても、そこまで大きいものではないと思っていたのでしょう。しかし、思った以上に数値の差が現れた。…私も初めて今代の勇者のデータを見て驚きましたからね。人が人としての形を保っているのが奇跡と言えるくらいです。…マスターには人類の最高到達点に達していると言いましたが、強弱はともかく、真の意味で達しているのは今代の勇者でしょうね。…それ故に危ういとも言えるのですが。)


「じゃあ、次は瞬間魔力放出量を測るよ。これを両手で握って。」

…まだ測るのか。やっぱり文明的にはこっちのほうが進んでると見た。…帰るときにちょっとお痛が必要かもな。

「…よし、いいかい? 止めって言うまで思いっきり魔力を放出するんだ。手加減してはいけないよ。」

「分かりました。」

…手を抜こうと思ったけど、本気でやろう。魔力量で勇者に負けるのは仕方ないけど、瞬間放出量では分からない。


とりあえず棒に向かって一気に魔力を放出する。


「ビュオオオオ」


部屋中をすさまじい魔力の余波が襲う。それでも建物は揺れるだけで一つも亀裂が走らなかった。

…糞がっ、もっとだ、もっと。


一分ほど魔力を流すと、婆さんからストップがかかる。

「…なるほど、毎分8.1万スピル。坊や、魔法を使い慣れてるね? そうじゃなきゃこの数値は説明つかない。」

そんなもんはどうでもいいんだよ。

「まぁ、生活でちょくちょく使ってましたよ。それより勇者様の放出量はどのくらいなんですか?」

「ちょくちょくってレベルじゃないんだけどねぇ。…今の勇者は12万スピルだよ。つまりあんたが全力で戦える時間はだいたい22分くらいで、勇者が25分くらいだろうね。戦いの規模は全然違うだろうけど。」

…つまり俺は勇者の下位互換だというわけだ。…最強が俺の存在理由の一つでもあったのに。これで銀の力を使っても勇者に勝てなかったら、俺は…、俺の存在価値は何なんだろうか?


〈これは不味いですね。マスターが本気でショックを受けてます。〉

(マスター、落ち着いてください。マスターは人体改造無しでこの数値なのです。所詮、勇者の数値は人体改造込みです。その強さにどれだけの意味があるでしょうか?)

(意味しかねぇよ。伝説として名が残る。)

(名を残すことにそんなに意味があるんですか?)

(…ある。だってそれは自分の存在証明、存在価値、存在理由だろ。他の奴とは違う特別な存在であることの証でもある。)

俺は他の奴らとは違う特別な存在でありたい。とにかく俺の存在理由、存在意義——レゾンデートルが欲しい。俺じゃなきゃ駄目でありたい。

(でもマスターは名を残そうとしてませんよね? やはり前世の名前が重いんですか?)

(…。)

前世…。俺は結局、高校生で死んだ。きっと俺が死んだ後も変わりなく世界は動いている。両親や、祖父母、まぁ、友達はどうだろう? は悲しんだかもしれないけど、それだけだ。大多数の人間にとって俺の死なんてどうでもいいことだろう。そりゃそうだ。毎日どこかで人は死んでる。つまり、人の死を吸収できる社会だったんだ。そもそも俺だってどこかで死んでる人間を考えたこともなかった。精々、新聞で読むくらいだ、コンテンツとして。

そう考えたら自分という存在が滑稽で哀れでひたすらに悲しい。俺の居場所は家族と学校だけで、そのどちらも自分で掴み取ったわけじゃない、与えられただけだ。何より高校までの人生を振り返った時に、俺が一ミリも望んだ人生じゃなかったことが虚しすぎる。俺は学校なんて行きたくなかったし、仮面をかぶって疲労を感じながら人間関係を構築なんてしたくなかった。かと言って、何をやりたかったのかを考えても何も思いつかない。俺という存在の中身の無さが、ただ情けない。それこそ負の感情で一色に染まるくらいには。…そして俺はまた同じ轍を踏んでいる。…俺はただ何かになりたいだけなんだ。別にそれが最強とか、歴史に名が残る偉人とかでもなくていい、ただ俺が納得できる何かになりたいんだ。でも!! それが分からない。…………誰か俺を助けてくれよ。


〈これは相当重症ですね。…大きな要因は前世の記憶があることでしょう。それゆえに馴染めずに悩むことになる。……私では力になれないのでしょうか…。〉


「――じゃあ、次は…、どうしたんだい? 暗い顔をして。」

「…いえ、別に。」

「もしかして勇者に負けてることを気にしてるのかい。」

「…はい。」

「…ハッハッハッハッハ、いいねぇ。あんた、いいよ。まさか勇者に勝とうとする子がいるなんてねぇ。そうだよ、勇者が何だってんだい。あんたが次の勇者になるんだよ。」

「…。」

残念ながら無理だろうな。勇者の感じる魔力圧と数値を見るに、俺とでは大分差がある。これを覆すには俺も人体改造をするしかないが、俺は人体改造などする気はない。つまり、永遠に勇者には手が届かない。

(…マスター、まさか勇者を超すために人体改造をするつもりではありませんよね?)

(さすがにしねぇよ。そこまでの熱量はない。それに俺には銀の魔力がある。あれの本質は限界を超えること、つまりまだ先があるということだ。)

俺は勇者とは違う。短命を受け入れるわけにはいかない。……それにもし身体を改造してそれでも届かなかったら、それこそ俺の存在理由が一つ喪失してしまう。それだけは避けなければならない。


「じゃあ、今度は適正属性を調べようかね。」

婆さんはそう言うと俺に次々と石を握らせてくる。俺が握ると光ったり光らなかったりして、顕著な差が見られた。きっと光ったやつが適正属性なんだろうな。

「……火、闇、風、水、無か。なるほど、坊やは万能型だね。」

やはり空間魔法を除くと俺の自己診断は合ってたわけだ。まぁ、魔法は感覚に依る部分が大きいからな。詳しい事は本人が一番知ってる。


「――今度は勇者が何の属性か聞いてこないのかい?」

嫌なババアだ。ニヤニヤ笑いながらこっちを見てくる。きっと碌な死に方をしない。

「…何の属性なんです?」

「光と雷、そして火だね。」

ワーオ、陽キャ属性じゃん。そりゃ、俺が勝てないわけだよ。陰キャは陽キャに勝てないし、勝ってはいけないんだ。

「眩しいですね。」

「そうだね。勇者にふさわしい属性だ。」

少し俯きながら婆さんが呟く姿は悲しげだった。…輝かしい勇者、その裏にある犠牲、それが関係しているのかもな。…若しくは短命であるはずの自分が生きていることに罪悪感を感じているか。


「よし、最後に戦闘訓練と行こうか。これが終われば身体検査は終わりだよ。」


「ウィーン」


婆さんが壁にあるスイッチをいじると、部屋の中にある扉が開いてドーム型の空間が現れる。

(やっぱりこっちの大陸の方が文明は進んでいるようだな。)

(ですね。…帰るときにちょっと潰していきますか?)

(…だな。穏便にできるか?)

(…厳しいですね。少々手荒くなってしまいます。)

(じゃあ、別にいいよ。喧嘩を売ってくるなら、毒物を撒き散らかすだけだ、パールがな。今度こそ大陸ごと死滅してもらおうじゃないか。)

(私ですか!!)

(だって俺に出来ると思うか?)

(思いません。)

(というわけで頼む。)

(…ハァ、仕方ありません。主人のケツを拭くのは下僕の役目ですから。)

(物わかりが良くて助かる。将来、俺が介護必要になったら頼むな。)

(もう大船に乗った気でいてください。食事から排泄まで全部手配しましょう。)

(…生々しいな、なんか。)

(でもそういうことでしょう?)

(いや、まあ、そうなんだけどさ。)

相手が人間じゃないことがせめてもの救いだな。うんこの垂れ流しとか人としての尊厳があったもんじゃない。普通に辛い。年は取りたくないもんだ。


「いいかい? 今からこの中に入ってもらうわけなんだけどね、しばらくすると戦闘人形が現れるからそいつと戦うんだ。魔法も使っていいよ。」

「なる、ほど。」

戦闘人形? 戦闘経験のない男の子に初手でやらせることではないな。本当にこの大陸に生まれ落ちなくてよかった。俺の怒りの矛先が大陸の人間に向くところだった。

「それとこの中は重力を30倍まで強めることができるけど…、それは坊やの戦いぶり次第かね。まぁ、とりあえず私が止めと言うまで戦えばいいだけの話さ。まぁ、初めだから戦い方なんて知らないかもしれないけど、とりあえず身体強化で攻撃を躱すだけでいいよ。」

「分かりました。」

初めてならそれも十分に難しいけどな。そんなことは重々承知してるか。


軽く身体をほぐしながらドーム内へと入っていく。心なしか身体が重くなったような気がした。プラシーボ効果みたいなものだろうか? だが関係ない。ぶち壊してやるよ、戦闘人形。それで勇者の側近になってやる。

(…決めたぞ、パール。)

(何をです?)

(ほら、そもそも俺って冒険者カードの魔力登録をしにこの大陸に来ただろ?)

(そうですね。ああ、そういうことですか?)

(そう、今代の勇者の魔力を登録する。)

歴代最強の勇者の魔力。これは絶対プレミアがつく。初代じゃないのは残念だが、それでも十分に価値がある。…というか、それぐらいの褒美がないとやってられない。半径100キロを吹き飛ばすダークエルフとやり合うんだからな。

(それはいいお土産になりますね。)

(だろ?)

(その前に障害はたくさんありますけどね。)

(ハァ、言ってくれるなよ、それは。)


パールと話していると、上から人形が降ってきた。どうやらこいつが俺の対戦相手らしい。

(…ダークエルフを模しているのか?)

(ですね。仮想敵ですから。)


まぁ、いきなり本番よりはいいか。俺はこの大陸ではもう手加減しないと決めた。しかし、あれだな、やはり数字というのは罪深い。ここに来て俺という存在の能力値が数値で曝け出されてしまった。きっと他の奴らも数値化されて能力が可視化されているんだろう。それはすなわち、競争社会を意味する。誰もが疲弊し、大多数が凡人のレッテルを貼られる。上位勢でも格差が生じ、一番以外意味がなくなる。誰もが特別でありたいと願い、そうでないと知って挫折していく。…本当に反吐が出る。合理的で効率的なのは確かだが、それだけで人が生きていけるわけではない。少なくとも俺は生の意味を見出せなかった。


「フゥーー。」


久方ぶりに本気の身体強化を施す。…これで勝てなかったらどうしよう。本物のダークエルフならともかく、偽物に負けたら俺は心が折れそうだ。

それに来るなら早く来いよ、この待っている時間が嫌だ。


「グンッ」

…来たっ!!


ダークエルフの鋭い突きが左耳を掠める。


「ドゴッ」


お返しに顔面に左ストレートを本気でぶち込むと、思いっきり跳ねながら飛んでいった。


「…!?」

これは!!

(重力が強まっていますね。それとお気をつけください。ダークエルフの出力も大幅に上昇しています。)

(…恐るべし、マルスラン大陸。)

利き腕ではないとはいえ、俺の本気の左ストレートを食らっても壊れないなんて恐ろしい耐久力だ。…勇者の卵を相手にしているからだろうな。なら魔法を使わせてもらおうか、…潰す!!


「フンッ」


再び立ち上がったダークエルフへ急接近し、下から上の蹴りをお見舞いする。その際、風魔法で体を制御し、逆上がりのように一回転する。

しかし――

「ガシッ」

「!!」

ダークエルフは身体を大きくのけ反らしながらも、手を大幅に伸ばして俺の足を掴んだ。


クソがッ、手が伸びるとかありかよ! ほんと何でもありだな。

そのまま身体を振り回され、地面に叩きつけられそうになる。だが、咄嗟に水のクッションを張り、ダメージを緩和する。


(大丈夫ですか!! マスター。)

(強すぎ、こいつ。誰が作ったんだよ。)

(レンギヌス・スタウダットです。)

(…誰だよ。)

(ですから、レンギヌス・スタウダットです。)

だから、誰だよ。聞いたこともない名前だわ。そもそも今、生きてるのか?


「…ラッ!」


風を纏い、逆にダークエルフを振り回し、地面に叩き返す。

これはもう風纏はずっと発動しておいたほうがいいな。結構、魔力を持っていかれるけど、これなら遅れは取らないだろッ…!?  

ッチ!!、また重力が跳ね上がりやがった。ババアやりすぎだろ、おい。

チラッとババアに目をやるも、知らん顔をしていた。いい根性してやがる。


〈…いったい、この坊やは何者だい? 魔力量も瞬間放出量もずば抜けてる。それにこの戦闘センスときた。…ほら、まただ。明らかに躱せないタイミングで躱してる。臨機応変に対応し、即座に反撃までする才能、そして圧倒的な魔力を無駄なく操る尋常ならざるバランス。…天啓か。この際、この子が何者かはどうでもいい。とにかく、壊さないように慎重に育てないとねぇ。〉


「シュッ」


…段々速さに慣れてきたぞ。思えば自分と同じくらいの体型の奴とこんなにやり合ったことがないからなぁ。楽しいといえば楽しいかも。――だって俺のほうが強いから。


「暗鎖」


「クンックンックン」


小刻みにステップを踏んで躱すダークエルフを闇の鎖で追い詰める。…ほら、そこだろ? 

無駄だって。ちょっとビビったけど、案外大したことなかったな。


「ジャラジャラジャラジャラ」


黒い鎖でダークエルフをがん柄締めにする。肌が見えなくなるまで締め付け、止めの用意をする。


「――さぁ、お別れだ。」 


「ヴンヴンヴン」


風で超圧縮した火の蒼球を構える。込められた魔力量、熱、それらによって世界が揺れて見える。流石にこれを食らえば、燃え尽きるだろう。燃え尽きなくても、残るのは燃えカスだ。そこまで行けばもはや脅威じゃない。


俺がまさに魔法を繰り出そうとしたとき――

「そこまでだよ!!」

婆さんが止めに入ってくる。だが、俺は魔法を消す気にはなれない。敵は潰す。こいつは敵だ。戦闘人形だろうが、関係ない。

「ほら、その物騒な魔法をしまいな。」

「…。」

「…なんだい?」

「撃ちたい。」

「駄目だよ、駄目。そんなん浴びたら、溶けちまうよ。戦闘人形はとてつもなく高いんだよ!」

「…。」

その言葉に俺は黙って魔法を消す。所詮、人形は人形。市場価値がある、だが俺にはない。金で買えるその憐れなる卑小な身に免じて今回は見逃してやる。――こいつを潰しても、別のが現れるだけのようだからな。


「とりあえず、これで身体検査は終わりだよ。あとはもう建物の案内ぐらいだね。坊やも明日から訓練に参加するんだから。ちゃんと覚えるんだよ。」

「…分かりました。」

(ハァー、疲れたなー。俺はこんなところで何をしてるんだろうか? 下手すりゃ生き埋めになるのに。)

(些細なことです。今を楽しみましょう。)

(…。)

楽しむねぇ…。もはや何が楽しいのかも分からなくなりつつあるんだけどな。やりたいことがないってことを考えると、全てが虚しくなってくる。…生きる意味、他の皆はどうなんだろう?

(…マスター、マスターは…)

(…何?)

(何でもありません。)

(そう?)

(はい。)


〈…聞けるわけないじゃないですか。私と居て楽しいですか?、なんて。マスターは幸せですか?、なんて。〉




























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