第137話 到着3
すいません。新しいゲームに夢中になってました。ちゃんと完結までは持っていきます。
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その後、学園に戻って夜になるのを待つ。
(どうやって聖女から宝石を盗めばいいと思う?)
(盗むのではなく譲ってもらったらどうです?、何か大きな手柄を上げたりとかして。)
(ないわー。それなら強引に盗むわ。しかし、うーん、どうしようかな。)
(まぁ、普通に寝ているときに盗めばいいんじゃないですか?)
(それがいいよな。)
それにしても宝物庫から何か盗んどけばよかったな。…いや、盗めばもっと大事になってたか。まぁ、目的はあの宝石だしな、今回は見逃してやるよ。
そしてフレイ達と帝都で遊んだりしていると夜となった。
(よし、行くか。)
(了解。)
転移!!
今回はもう場所は分かっているため、転移で向かう。
(さて王都にやってきたわけだが、聖女はどこにいるんだ?)
(アルティーヤ大聖堂ですね。そこで日々過ごしているようです。)
つまらない生活だろうなぁ、鳥籠に捕らわれた鳥のようだ。俺ならこっそり逃げるかなぁ、一応家出という体裁は取るけど。あとで罰せられたらいやだからな。
(なるほどね、宝石の位置は分からないのか?)
(…、聖女の部屋の机の引き出しの中にありますね。)
(参ったな、難しすぎないか?)
(そうですね。聖女は光魔法の使い手ですから闇魔法は通用しないでしょう。)
つまり、幻術は使えないってわけだ。となると、
(じゃあ、机ごと空間魔法で持ち上げるしかないのかな?)
(はぁ、脳筋ですね。もう少し頭を使いましょう。警備隊長は強いようですからね。)
うん?、その割には結構暗殺者に押されていたような?
(マスターの言いたいことは顔を見たら分かりますけどね。あの時はどうやら担当を外されていたようです。)
(それって暗殺されるってことが分かってたってことか?)
(おそらくそうでしょうね。組織のシンパがセントクレア教の上層部にいるということでしょう。)
(それは不味いな。いったん潜られたらあぶり出しに時間がかるからな。)
(まぁ、私の手にかかれば楽勝なんですけどね。現在、それを糸口として組織を調査しています。)
(はぁ、4年後にはマリアナと組織をぶっ潰すって約束したからなぁ。面倒くせぇ。)
(自業自得ですね。)
仰る通りです。やっぱり美少女だからって対応を甘くするんじゃなかった。
(はぁー。)
(それでどうされます?)
(白い仮面を貸せ。それで万が一バレても素顔まではたどり着けないだろうからな。)
(了解です。)
白い仮面を受け取り、聖女のいる大聖堂へ向かう。
ー--??ー--
「不味いことになりましたね、エンベルト殿下。」
「全くだ。あのバカはトランテ王国とエナメル王国に攻撃を仕掛け、挙句の果てには双子がジュラを暗殺。暗殺の方は置いておいても、シュバルツの方が厄介だ。私がいくら外交で成果を得たとしても武功の方が目立つ。困ったものだ。」
「ですが、シュバルツ殿下は侵攻に失敗したと聞きましたが?」
「どうせ舐めてかかったのだろう。あいつはいつもそうだ。どうせ次は勝つに決まってる。」
「そうですか。ノルヴァリア殿下も爪を隠しておられましたし、今回の帝位争いは通常よりも複雑ですね。」
「ああ、全くだ。何より態度を決めていない公爵家が多いのも情勢が不安定な主因だ。」
「そうですね。リーバー殿下、ゼルドア殿下につく家も出始めているようです。」
エンベルトはここで初めて顔が歪んだ。
「バカめ。あの双子が皇帝になりにでもしたら帝国が滅ぶぞ。」
「そこまでですか?」
「ああ。あいつらの行動は面白いか、面白くないかで決まる。だから不味いのだ、下手しなくとも無意味に戦争を起こすに決まっている。なまじ能力があるせいで余計に混乱は広がるだろう。」
〈どいつもだめだ。帝国をさらに発展させられるのは私だけだ。全員、自分の事しか考えていない。〉
「それでは次はどうなさいますか?」
〈ふむ、冒険者ギルドには楔を打った。できれば聖女で戦争に介入したかったが失敗したのなら仕方がない。次は…。〉
エンベルトは智を以って戦う。
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