クソ魔女再登場

第35話 モンスターの大群に包囲される(3度目)

えー。

飲み過ぎて倒れたカイの「結界術」が緩んでいたようです。


〇○○


魔物を引き寄せてしまう呪いの武器を大量に所持している俺たちは、その呪いの武器を火山の火口に捨てるための旅を始めた。

呪いの武器に「結界」を施し、その効果を封じ込める重要な役割を担うヒーラーのカイが飲み過ぎで体調を崩したため町の宿屋で一日休みとしたのだが…


はい!

現在、町の周囲を大量の魔物が包囲しています!

終わってます!

どーすんだこの状況!

ヒーラーのカイがようやく(二日酔いから)回復し、結界を張り直したが、集まった魔物が消えるわけでもない。

逃げる?逃げられないよ!いろんな意味で!


カイ「また全部倒すしかありませんねぇ!」


いや、お前のせいだからな!ヒトゴトみたいに言うなや!

まあ、全部倒すけどさ!


俺「寺院の尖塔に登らせてくれ!尖塔の先っぽを壊して、砲台にする!」

ガンセキ「馬車の砲台を尖塔に運び上げるのですな!」

チーザー「ガンセキと俺でやっとくぜ!」

アニキ「魔物の大群が町の防壁に辿り着くまでおよそ1時間…急いで!」


高い所から全方位にぶっ放すしかねえでしょう、こうなったら!

ここは時間との勝負…魔物どもに接近されたら苦しくなる…急がないと!


慌てて動き回る俺たちの頭上に…なんの前触れも無く…ホーキに乗ったヤツが降下してきた。

魔女「イヤー探しましたよ!やっと見つけた!」

魔女だ!あのクソ魔女!

今頃来やがった!

このクソ忙しい時に!

あー!

ふざけんなよコイツ!

あとにしてくれ!

今忙しいんだよ!


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