教祖様と聖典
第32話 教祖様と聖典
カイ「え?聖典が怪しいって?まあ、何もかも怪しいですけど?」
それが何か?みたいな態度の教祖カイ様。
このトリセツみたいな聖典が怪しい、という話を直球で教祖にぶつけたら、このリアクションだ。教祖なのに、いいのかよ。
カイ「ウチの宗派、懐疑派だし。つか聖典に明白な間違いがいくつもあるのは見れば誰でもわかるでしょ。」
まあ、世界観からしてこのフラットアースの現実と食い違う点が多数。
カイ「でもまあ、魔法やスキルに関する記述は正しいみたいだし。アイテムに関する記述も誤りは極小だし。だから、『信じられる点だけ信じなさい』がウチの宗派の教義だよ。」
うわあ合理的!
カイ「私個人の見解を言うと、『神は聖典のままの世界をお創りになろうとしたが、何らかの障害があり計画通りには創られなかった』といったところかな。」
俺の推測とほぼ同じだな。
この世界の創造主は、最初はこのトリセツ通りの世界を創ったが、どんどん変質してしまったのだろう。
なんでそんなコトになったのかわからんが。
カイ「ちなみに、『主流派』の主張は『聖典は常に真実』『神の使いは常に正しい』。『不可知派』の主張は『我々に正誤の判断はできない→誤りかも知れないが、聖典を信じる』。ウチの『懐疑派』は『どっからどー見てもココとかココとか間違ってるだろアホクソボケが!』だ。」
うわあ。ウチの宗派だけガラが悪いぞ。
ま、そうだよね、としか。
さて、トリセツ聖典についての情報収集はこんなもんで。
根本的な質問をしてみよう。
彼女なら答えてくれるはず。
俺「モンスターや人間の体内に埋まっていて、様々なアイテムに加工できる謎の物質『メタル』って…何?」
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