第14話 魔剣使いの俺、爆誕!(ただし最弱)

聖女「じゃあツヨシさん、呪われし魔剣を装備して、使って下さい!」


ハイハイ俺に呪いは効かないから安全なんだよね。

これでいいかな?

俺は近くのオレンジ色の剣を手に取った。

すげえ禍々しい武器だな…って、火が出た!熱い!熱い!


聖女「『ヒノカグツチ』ですね。火が出ます。自分も燃えます。」


熱いよ!


聖女「呪いを無効化した上で、使う事はできる…素晴らしい!」


だから熱いって!


聖女「じゃ次」


容赦ようしゃねえなおい!


聖女「誰にも使いこなせなかった魔剣を使えるなんて、ツヨシさんスゴーイ!」


おぉ、そうかな。


聖女「そっちのゴツイの試してみましょう」


おう。…これ電撃が出たぞオイ!やべぇぇ!


聖女「フツノミタマですね。電撃が出ます。自分も感電します。」


死んじゃうよ!


聖女「じゃ次は即死で死んじゃうやつを…」


リクエストじゃねえよ!


聖女「虎っぽいモンスター、カモン!」


オイ、猛獣のオリ開けんなよ!司祭!てめえ!


聖女「その赤黒いの使えば倒せますよ」


使うよ!使えばいいんだろ!って、おわぁ!やべえオーラが…。


聖女「魔剣ダーインスレイヴですね。相手は死にます。自分も死にます。」


かわいそうだろ虎っぽいモンスター!即死してるじゃん!


聖女「いいでしょう実験終了ですお疲れ様でした解散」


終わりかよ!


聖女「…その山のような呪いのアイテムは、誰にも使えないシロモノです。

言わば不良在庫の山。

使いこなせる唯一の人、つまり、あなた、ツヨシさんに報酬ほうしゅうとして全部、進呈しんていします。

ケント寺院でのこれからの勤務、よろしくお願いいたします。解散。」


えっ…いいの?もらっちゃって。


司祭「雇用契約書です。報酬はこのアーティファクトの山。サインをここに。」


お、おう…


こうして俺は「ケント寺院所属の魔剣使い」として雇用された。


聖女「チョロい…」

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