第12話 HP:ゼロ。名前はツヨシ!

俺「長野の田舎から川流れしてきた、ツヨシ・ゴーリキです。」


流れるような取り調べで、素直に自供する俺。


聖女「ナガノ村のツヨシ氏川流れ。ゴブリン平原に流れ着く。

なんかゴブリンに襲われないぞ?不思議だな?

拾ったプレートで自分を計測してみたところHPなどのステータス値が全部ゼロだった。故障だと思いケント寺院に鑑定に来た。ホントにHPがゼロだった。

おっこいつゾンビだぞ?浄化!ここまでOK?」


司祭がウソ発見スキルを発動しながら聖女をサポート。

超高速で状況を把握したよこの聖女。


聖女「安心してください!ステータスプレートは再発行できますよ!さあ、ちょっと実験しましょう、大丈夫、痛いことは無いですよ!さあ、こちらへ!」


死刑は回避できたようだが、俺は聖堂から地下監獄みたいなところに連行された。

めっちゃ笑顔ですが聖女様、「いいサンプルが来た」とか悪い顔で言うのやめてほしいです怖いです。


聖女「じゃ、このオリ入って」


巨大な虎っぽいモンスターが入った檻の前で聖女が言い放つ。

問答無用で檻に放り込まれる俺。

顔面から床に突っ込み、激しく転倒。痛い。

顔を上げると虎っぽいモンスター。でかい。怖い。


聖女「うん、たしかに襲われない」


暴力反対!


聖女「結論出た。君、採用!」


なんか、採用された。


聖女「ようこそ!我がケント寺院へ!我々は同志ツヨシを歓迎します!」


なんか、就職した。

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