第11話 HP:ゼロなので死刑になりました
聖堂は
華美な装飾は無く、シンプルながら陰影深く
聖職者が立つ演壇に、やや場違いな軽いノリの聖女様が立つ。
聖女「どーもどーも。まずは祈りを。」
なんか
聖女「じゃ本題。ゾンビマン氏こちらへ」
ハナからゾンビ扱いじゃないですかこれ!
俺はゾンビじゃない
ナガノのムラから川流れして、気づいたらこんなザマですよ!
なんか全裸だし!拾った服とプレートで何とか生きていきたいんです!
俺スゲー弱いんです!
タスケテくださいよマジで!
司祭「ウソは言ってないですね」
ええぇ…ウソ発見器的な何かしてらっしゃいました?
手回し良すぎじゃね?先に言ってよ心の準備が…
聖女「じゃ判決!死刑!」
えええあああぁぁぁ?
いまの裁判だったの?いきなり判決?いきなり死刑?
聖女「執行!」 司祭「執行します!」
早!即執行?浄化魔法ダブル展開!高速発射!俺に命中!ぐあああぁぁ!
って3回目だよ!効かねえよ!
聖女「執行完了!」 司祭「完了確認しました!」
えっなんだこの茶番。
ニタニタ笑いながら聖女が演壇を降りて歩み寄ってくる。
聖女「鑑定の結果、ゾンビマン氏はゾンビ化していたため処刑、浄化しました。ここまでOK?」
ぶんぶんと首をタテに振る俺。
俺を見つめてニタニタ笑う聖女様。
聖女「いい実験動物…いや、サンプル…いや、協力者に出会いました!」
えええ…何これ、ヤバい感しかない…。
聖女「ステータスプレートを再発行しましょう!でもその前に…ちょっと実験に協力いただけませんでしょうか?ナガノ村の…ええと…お名前は?」
これは強制イベントだな。そして、名前を入力するやつだ。
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