HP:ゼロからはじまる異世界最弱伝説

第7話 HP:ゼロからはじまる異世界迷い犬

殉職した衛兵氏を仮埋葬した。

彼の家族について、上司犬氏と話すうちに、なんか仲良くなった。

食事したり、上司犬氏の治療を手伝ったりしながら、いろいろ雑談で情報収集。

①【この街の名】は「ケン」。犬人族が多い街らしい。犬人族は変身能力を持ち、イヌ型⇔ヒト型間をチェンジできるっぽい。オー、ファンタジー!上司犬氏も犬人族で、負傷のため今は体力回復に有利なイヌ型を強いられているとのこと。

②【公用語】は「日本語」。というか、通訳という単語が通じなかったので日本語以外の言語が認知されていない。たぶん、この世界の言語は基本的に日本語だけ。ゴブリン語とかも無い。かつては犬人族の言葉もあったらしいが、今は誰も使わないとのこと。

③【人名】について。人間族の名前は日本風。犬人族の名前は「ジョン」「ポチ」「ラッシー」「ハチ」など、日本風。なお、殉職した衛兵氏は「マモル」で上司犬氏は「ジョージ」だそう。

④【モンスター】について。付近を徘徊しているドラゴンの主食は大型モンスター。人間は食わない。そのため、ドラゴンの巣付近が一番安全であり、住民も多い。人間はドラゴンを神聖なものとしている。逆に、小型で数が多く草原に紛れるゴブリンが非常に厄介。討伐部位はアイテム素材として売れる。


雑談から、いろいろかわってきた。

そして、殉職した衛兵氏の遺品「ステータスプレート」の件も聞いた。


【ステータスプレート】について。「ステータスプレート」は、「国が徴税のために発行するマジックアイテムの身分証」といったものらしい。街に入るときとか必要…


そういう設定って事?

基本的に住民全員が所有を義務付けられているらしい。


俺「衛兵氏が亡くなった時、「HP:0」って表示されてたけど、あれ何?」


上司犬ジョージ氏「鑑定機能で自分のステータスを表示できるぞ?」


知らなかったのか?みたいな様子の上司犬氏。

あ。そうか。「ステータス」プレートだもんな。


ずっとマップ表示してて気づかなかった。

早速俺も自分のプレートでステータス鑑定してみる。

鑑定>ステータス

…???

なんか失敗した。

名前もステータス値も表示されない…ゼロ表示。

故障?あの魔女空からプレート落としやがったよな、そういや。

上司犬氏に相談したところ、故障しても寺院で「鑑定」してもらえば再発行はしてもらえるらしいので、ゴブリンが撃退されたら、街で早速鑑定してもらおう。

ゴブリン撃退後は必ず「ゴブリン死体解体」の人員が募集され、一日働けば鑑定料くらいは余裕で稼げるらしい。

解体方法は先ほど殺したゴブリンの死体を使って説明してくれた。

上司犬氏ありがとう!


解体方法について具体的に言うと「ドタマをカチ割ってツノの部分をぶっこ抜く。メタルと呼ばれる金属質の素材が取れる。売れる。」

とのこと。なるほど。



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