第72話 輝く星
私の胸に輝く星を、桃色の夕暮れに添える。暖かい風がビルの隙間を吹き抜ける。何をしても冷たいままだった手に体温が戻っていく。こんなに優しい気持ちは久しぶり。桃色の空に紫が交じる。青が交じる。紺色になって、私の添えた星が他の星と共に輝く。あの星々もきっと、奇跡に触れた人達の星なんだ。
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