第8話 お化けはこわいじょおお


【イビルアイの生き人形】

このアイテムの所有者はこのアイテムからの視覚も共有することが出来る。

自立して行動することもでき、元々のイビルアイのようにレーザーを放つことも出来る。




「おいおい………まじかよ。


【生き人形】シリーズってドロップ品で手に入るのかよ!」




「???生き人形?だじょお??」



「おー!悪い悪い!ビックリと興奮が1度に来て説明するの遅れたわ。

生き人形ってのはな?その名の通り生きてる人形のことだ。」



「お、お、おばけだじょおおお!!」



「違う違う!言い方悪かったか?


んー………ゴーレム!ゴーレムみたいなやつのことだ!!

それでな?生き人形はダンジョンの宝箱からしか見つかったことのない激レアなアイテムでな?チビがイビルアイを倒して出てきたから驚いてたってことよ。」



「………お化けじゃない………じょ?」



「そうそう!お化けじゃないぞ?試しにその人形に一滴血を垂らしてみ?」



少年はそう言われ人差し指をナイフで少し切り人形に垂らした。




「だじょお!何かがぎゅってなったじょおお!!」



血を垂らすとイビルアイの生き人形と少年の間には【何かが繋がった】ような状態になる。



「それでイビルアイの人形に意識向けると何か変わんねえか?」


「んじょおお………


………じょ!」




少年は言われたようにイビルアイの生き人形と繋がってる場所から奥の方へと意識を持っていくとイビルアイの視点からも見えるようになった。


動かすことも出来るようで村長の顔の前にイビルアイは止まっている。


「そうそう!流石だぞ!チビ!その人形があれば周りの確認は楽だし、困ったらレーザー打っちまえばこの森のモンスターなら倒せるし良いアイテム見つけたな!」



「お目目が3つになったじょおおー!」



「ははは!慣れないと大変かもな?


………ただそんなにポンポンレアなアイテムが手に入るならチビの身が危なくなる可能性も出てくる。


最低限チビが強くなれるようにこれからビシバシ鍛えるからそのつもりでいるんだぞ?


まずは帰りながらその人形の使い方でも練習だな?」



「頑張るじょおお!!肉のために!


エイエイオーだじょおお!!」




「お前がブレなくて俺は嬉しいよ。明日からも頑張ろうな?」




そうして二人は手を繋いで帰って行った。




本当の親子にはなれなくても村長は自分の子供のように少年を思っていた。



本当の親にはなれないがこの少年が独り立ち出来るまでは見守ろうと



守りきれなかった本当の自分の息子の分までこの子を守ろうと



村長は今一度決意するのであった。









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