第10話

「暑い………。」

と項垂れる悠斗。確かに今日は暑い、確か最高気温35℃とか言っていたな。

まだ夏本番じゃないのだが…。

「本当に夏本番になったらどうなるんだ?」

「俺は溶ける。溶けたら陽介、バケツに入れといてくれ。」

と馬鹿たいな会話をしつつ学食に向かう。


この学校の学食って安くて美味しいから昼食はいつもここだ。

カウンターで俺は冷やし中華と餃子、悠斗はチャーハンと春巻きを注文して座席を確保した。


5分後に呼ばれたためカウンターで受け取り食べ始めたら「あっ如月に橘!隣いいか?」と隣のクラスの新島翔(にいじまかける)がそう言ってきた。

「別にいいぜ!」

「新島座れよ!」

そして新島は俺の隣に座った。


「なあ、2人は恋人なのか?」

と言われた瞬間むせてしまった。

「ゲホゲホ、なんでそう思うんだ?」

俺は新島に聞いてみた。

すると俺と悠斗はいつも一緒なのは変わりないのだがお互いを見つめる目が恋人のそれに似ているからとバレバレの様だった。


「あぁ、俺と悠斗は恋人だ。」

とりあえず肯定しておくことにした。

そして悠斗も「そうだな、まぁつい最近恋人になったのだがな。」と言っていた。


「でも何でそんな事聞くんだ?」

「そっそれは………。」

としどろもどろになる新島。

これは好きな人が男性なパターン!そして恋の相談をされるような気がする。


「もしかして好きな人が居るとかか?」

悠斗の言葉に新島は小さく頷いた。

「実はな、好きな先輩がいるんだけどその人男だからちょっと悩んでいてさ…。」

と語り始めた。どうやら好きな気持ちを隠したくはないが、先輩を困らせたくもない。

そして先輩の気持ちを知りたいと言った内容だった。


ちなみに新島は俺達と同じバスケ部だ。気になる先輩と言うのが高松先輩だ。


俺達は思った。(この2人いつも部活中イチャイチャして無いか?)と、部活の休憩時間にはいつも新島は高松先輩の所に行き話しかけているのだ。

しかも高松先輩も高松先輩で新島に抱きついたりもしている。

高松先輩はいつも新島を股の間に座らせて頭を撫でたりもしている。


そんな光景を見せられてまだ恋人じゃなかったのが不思議なくらいだ。


「新島の気になる先輩って高松先輩だろ?」

俺がズバッと言うと「うっうん。」と顔を赤くしていた。

(可愛いなこいつ、さっさと高松先輩に抱かれてこい。)

そんな事を思っていたら目の前の悠斗からジト目で見られた。どうやら考えている事が丸分かりだったらしい。


「高松先輩の気持ちを俺達がさりげなく探ればいいのか?」

悠斗の質問に「お願いだ!ちゃんとお礼はするからさ、頼む!」と強くお願いされたから俺達は引き受ける事にした。


そして放課後部室に行くと噂の高松先輩が既に居た。

「高松先輩お疲れ様です。」

「お疲れ様です。」

挨拶して練習着に着替えると、「なあ、橘に如月、新島に恋人いるとか聞いているか?」と質問された。


「新島に恋人ですか?いないと思いますよ?でもどうしてそんな事聞くんですか?」

とこれはチャンスと思い聞いてみた。

すると高松先輩は「新島の事が好きだからな!」と満面の笑みを浮かべていた。


俺達のミッションはコンプリートである。だが俺達は少し新島にイタズラしてやろうと思い高松先輩に「実は新島は高松先輩の事が好きらしいですよ!なので………。と言う事をしませんか?」と提案したら、「面白そうだ!」と実行する日をまた後日決める事にした。


そして部活が終わり俺は悠斗の家に行く。

俺達が恋人になったあの日から週の半分くらいは悠斗の家で過ごしている。

悠斗が俺の家に来ることもある。

そしてやる事と言ったら………。


「ゆうと………気持ちいい……ア

アッ。」

「もっと声を出せよ、陽介。」

そうセックスだ。久しぶりに悠斗のモノを感じていると、悠斗が激しく突き始めた。

「あっ、そこっばかり突くなよぉ……。」

「久しぶりだからいいだろ?陽介だって嬉しいくせに!」

と前立腺を攻められる。久しぶりだからかいつもよりめちゃくちゃ感じてしまっている。

「ヒャッ!アン!だめぇ……。イクゥー!!」

ドピューと精液を腹の上に出してしまう。

「陽介、俺もイク!」

と悠斗が俺の中に出した。

「久しぶりだからかめちゃくちゃ感じてたな!」

と言われると恥ずかしさが増してきた。

「改めて言うな馬鹿!」

と悠斗の背中を叩いておいた。

そして一緒に風呂に入り明日も朝練があるから早めに寝ることにした。

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