第9話
「………………………ここは?」
目を覚ますと病院のベッドで寝ていた。
「陽介、よかった!」
涙目の悠斗と俺の家族がいた。
俺はどうやら2日間意識が無かったらしい。
そしてその間に事件は大きく動いたらしく俺を襲ったあの3年の生徒は捕まったと聞いた。
詳しい事は分からないが今までの事件はその3人が起こしていたらしい。
最初のバスケ部の部室で高松先輩を襲った理由は受験勉強のストレス発散で、朝に何処かの部室で暴れてみたいという理由らしく、たまたまバスケ部の部室が開いていたのと、たまたま高松先輩がいただけと言っている。そして何もバレていないから次は通行人にしようとたまたま歩いていた牧山先輩を襲った様だ。
新島先生を殺害した理由は高校2年生の時にタバコを注意され停学にさせられた恨みとからしい。
俺を襲った理由はまたバスケ部の部室で暴れてやりたいという感覚に取り憑かれていたとあの3人は話していると悠斗から聞いた。
まぁ悠斗も誰かから聞いた話しらしく本当かどうかは分からないと補足された。
まぁ詳しい事はもうどうでもいい。
とりあえず犯人が捕まって俺は一安心した。
ちなみに入院期間は2ヶ月ほどだそうだ。色々な所が骨折してるから要安静だと医師から言われた。
「陽介が襲われたって聞いて俺、気が気じゃなかったんだからな!陽介が死んでしまうと思ったんだ。」
と悠斗に泣かれてしまった。
「悠斗、俺は生きてるから泣くなよ!せっかくのイケメンが台無しだぜ。」
慰めにならないかもしれないが悠斗の頭を撫でた。
ベッドで横になっているから出来ることと言ったらそれくらいしかない。
しばらくしたら悠斗は泣き止んだ。
そして。
「陽介、好きだ。お前が大好きだ。」
と告白されたのだ。
身体を求め合っていたがそういう言葉は無かったから俺は嬉しくなった。
「悠斗、俺も悠斗が好きだ。」
そして悠斗がキスしてきた。
正式に恋人になった瞬間だった。
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