第7話

次の日。


昨日はあのまま悠斗の家に泊まった。

悠斗と一緒に学校に向かう。

いつもの様に朝練の時間に来てしまったため、何となくバスケ部の部室に向かった。


「あっ部長。おはようございます。」

「おはようございます。部長大丈夫ですか?」

「如月に橘か、おはよう。」

とやつれた様な顔で部長が挨拶していた。

悠斗が心配して体調を聞いていたが、「あまり大丈夫じゃないな。」と引きつった顔をしていた。


「どうしましたか?」

と気になったから聞いてみた。

すると「今度は牧山が下校中に襲われた。」と告げられた。

「えっ牧山先輩が!?」

と悠斗も驚きを隠せないようだった。


高松先輩に続いて2人目。

バスケ部のメンバー、しかも2年生が襲われているのは単なる偶然だろうか。

まぁ俺が考えたところで答えは出ないのだが……。


ちなみに牧山先輩は軽傷で済んだと言っていた。


そして他のバスケ部のメンバーも部室に来た。やはり皆いつもの感覚で来てしまうらしい。

そしてホームルームの時間まで皆部室に居た。


教室に入るとすぐに担任の先生が来て、全校集会があると伝えられ体育館に向かう事になった。

内容はやはりバスケ部のメンバーが連続で襲われている事だった。


全校集会の後は通常授業が行われたがやはり放課後の部活は全部活動中止になった。


この日は悠斗が用事があると言っていたため久しぶりに1人で帰る。


次の日学校に行くと教室には既に悠斗がいた。

「悠斗、おはよう。」

「陽介おはよう。」

と挨拶をした。

「とりあえず今日は襲われた人は居ないみたいだな。」

「みたいだな。」

とりあえず被害者がこれ以上出ないで欲しいと願うしか無かった。


だがそこから2日後。

バレー部の顧問の先生がグラウンドで殺されているのが発見された。

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