第27話 お局ババアはよくキレる
私は食品工場で働いている。夜勤専属だ。夜勤組は穏やかである。日勤の人達は暗いし殺伐としている。夜勤は不健康だから体調崩してイライラしてそうなってるなら分かるけど、日勤がそうなっている。なんでかというと日勤にはお局ババアの存在がいるからだ。このお局ババア、どんな人生を歩んできたのか分からないがおそらく、こういった業種を一筋でやってきたんだと思う。だから自分のやり方みたいなのか確立され過ぎていて融通が利かない。そして自分がそう育てられてきたのか、「○○さん、そこはねこうしてさ」みたいな注意はない。ブチキレる。とにかく怒鳴ることばかりしている。どうしてそんなに怒れるのか、蝉とサイレンに育てられたのかと思うほどにうるさい。怒鳴るエネルギーは何か他に使えば言いと思うし、怒鳴って直ぐにどうにかなるものでもない。だってそんな人はろくに教えてもくれないのだ。「いつまで覚えない」と怒るだけである。他人の行動にブチキレてばかりで、ハッキリ言って頭が悪いと思っている。私も最初の病院で病んでいて人にイライラしながら抑えて仕事していたけど、何にもプラスになることはなかった。他人ばかり意識して、自分がいない約10年間だったと思う。頭が悪かった。このお局ババアはずっとやってきたのだろう。可哀想なほどにバカだと思う。
日勤の人と入れ替わるとき、床が汚かったのでバケツの水で流したら私はブチキレられた。突然の大声にビックリして見たら、お局ババアは私の方を見て怒っていたので「ええー」となった。取りあえずあらー気が利かなくてすみませんとニコニコしながら謝っといた。その後に同じ夜勤の人にそっちに汚れが流れてしまったのか聞いてみたら別にこっちに汚れが流れてはいなかった。コイツほんまにアホやなと。今度ブチキレたときにもし頭の血管切れてぶっ倒れたらザマァと笑ってしまうだろう。酷い奴だと思う。だけどこんな狂犬病みたいな人間と仕事している日勤の人達はもっとそう思うだろうし、内心めんどいと感じている派遣会社の社員さん達もそう思うだろう。誰もがブチキレるので腫れ物を触るように無難に接している。コイツは誰からも慕われない、頼られないお局ババアなのである。
うっかり反射で謝ってしまったが、今度はすっとぼけて無視したい。無視や無反応を怒るのは非常に困難だ。無視するなも無視されるとその怒りは行き場がなくなるのである。コイツが人を選んで怒るように私も人を見て怒れるのだ。このエッセイで話した通り、踏んだり蹴ったりな人生なのでちょっとした無敵の人になってる。憤死させられるワードは沢山用意している。使わせないように振る舞って欲しいものだ。何年働けるか分かんないけど、少なくともババアなので確実に数年後にはいなくなると思うので早く消えてくれた方がみんなのためになる。
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