閑話 大臣達の困惑
この話は2話と5・6話(一部4話)の武器の更新前後の話になります。
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これは2話の会議を終えてムッソリーニが部屋から出た後の話
「なんか、今日のドゥーチェは変でしたよね?」
そう口にしたのは法務大臣である。
「確かに今日のドゥーチェは変だったな」
軍務大臣がそれに同調する。
「そうですね、アンナさんがドゥーチェをサポートしていましたが心配ですね。ドゥーチェに何かあったのでしょうか?」
財務大臣も今日起きたことを振り返っていた。
すると商工大臣が言う。
「まさか、物忘れとか…?」
「いや、それはないだろう。まだ、ドゥーチェは50歳なんだぞ?物忘れをする歳じゃないだろう」
労働大臣が反論する。
「おい、女性の年齢を言うのは禁句だ。決してドゥーチェの前で言うなよ…わかったな?」
と物凄い剣幕で戦争次官が労働大臣に迫ってきていた。
それにたまらず労働大臣が
「わかった、わかったから、殺気を出すのはやめろ!寿命が縮まるわ」
「まったく、それだからお前はアンナさんに振られるんだよ」
と軍務大臣が言う。
「それは関係ないだろ!」
と労働大臣が反論するが、
「「「「関係あるわ!」」」」
と直ぐに他の大臣達が反論した。
労働大臣が怯んでいると財務大臣が言葉を発した。
「それより、ドゥーチェの話に戻りますがどうします?」
「多分大丈夫だろう。ドゥーチェのことだし」
そう言ったのは法務大臣である。
「まぁ、そうだな」
それに財務大臣が納得する。
「じゃあ、各々仕事に戻れ。一応俺達は大臣や次官とそれぞれの省の高官なんだから、長居は禁物だろ」
と労働大臣がその場をまとめるように発した。
「それもそうだな」
それに他の大臣達も頷き各々仕事に戻っていた。
-イタリア:ローマ-
1934年8月3日
その日仕事が終わった大臣達が議事堂の会議室に集まっていた。
そこへ最後に外務次官が部屋に入って来て話し合いが始まった。
「遅れてすいません。ドゥーチェから
「緊急の案件とは、ドゥーチェらしいですね」
と財務大臣が言う。
「ドゥーチェは思いついたことを直ぐにやろうとするお方ですからね、まあここに集まったのもドゥーチェの案件ですし」
法務大臣がそれに納得する。
「さあ、全員揃った事ですし、始めますか」
そう仕切るのは労働大臣だ。
「しかし、兵器の更新だと、軍務大臣達と財務大臣だけで十分だと思うのですが、何故全員に連絡が入ったのでしょうか?」
と外務次官が疑問に思う。
それを聞いて全員考えるが答えは出ない。
「もしかしたら、他にもドゥーチェから報告があるのではないでしょうか?」
と商工大臣が言う。
それを聞いた各大臣達も納得する。
「ドゥーチェなら有り得ますね…」
「まあ、それは当日に聞けば良いだろう」
と労働大臣が言い。
その後も様々な事が話し合われたがその日の会議は終わった。
-1934年8月10日-
※6話の軍務・戦争・海軍・空軍省を一つの省にする。その大臣をイタロ・バルボにすると言われた時の大臣の反応とその後の話
「リビアのイタロ総督を大臣にして大丈夫か?」
と発したのは商工大臣だ。
「まあ、イタロさんは空軍元帥だし北アフリカ方面軍総司令官を兼任しているし、去年まで空軍大臣を務めていたから適任だと思うぞ」
と
「しかし、軍務大臣は大丈夫なのですか?受け入れると大臣を退くことになりますが?」
と法務大臣が質問をする。
そう言うと軍務大臣が話し出す。
「まあ、イタロ空軍元帥よりも、私は名声も階級も下だから、私よりもイタロ空軍元帥の方が適任だし、そもそも私は軍務という各軍から見ても裏方の作業を総括している。そんな私が各軍をまとめられると思うか?」
その事を聞いた大臣達が黙り込む。
「だから、私はこれまで通り裏方を総括するから大丈夫だ」
と軍務大臣が言う。
それを聞いた法務大臣が呟く。
「そうですか…」
「他に意見はないですか?」
そう言って見渡すが、誰も反応はなかった。
「ないようですね。ドゥーチェ決まりました」
財務大臣そう言うと、軍務大臣に目をやる。
そして、軍務大臣が
「全員一致でイタロ空軍元帥を軍務・戦争・海軍・空軍省の統一する大臣にすることを決めました」
それを聞いたムッソリーニ(私)は答えた。
「そう、分かった」
-会議が終わった後-
会議が終わった後の廊下で財務大臣を軍務大臣が呼び止めた
「財務大臣。この後、現状では更新する物は研究するので、購入出来る兵器に関して話し合いましょう。来年の件も踏まえて、余りそちらもお金を使いたくないでしょうから」
「分かりました」
「しかし、ドゥーチェが大臣職を手放すとは…」
「まあ、ドゥーチェも複数の大臣職を兼任するのは大変だったのでしょう」
「しかし、今年は予算を多く使いそうですね」
「そうで「そうですよ」」
しかしそこへ商工大臣が話に入って来る。
「急に入って来るな!商工大臣!」
と軍務大臣が商工大臣に注意する。
「もっと早く油田が発見されていたらウハウハだったのに…」
それも聞いた財務大臣が「私もです」と同調する。
また別のところでは内務次官が嘆いていた。
「モーリさんかぁ、あの人苦手なんだよな…」
それを聞いたチャーノ新聞・宣伝次官が質問する。
「なんで苦手なんだ?」
「前にモーリさんが知事の時に会った時があるんだが、その時のモーリさんはマフィアを捕まえる為ならどんな手段でもやる人で、あれは、自分の正義の為ならどんな事でもやる人だよ。現にマフィアの家族を人質にとって助けに来たところを逮捕又は自首させたり、マフィアぽいって理由で柄が悪い人達を片っ端から逮捕していったし…」
「モーリさん、そんな事をしてたんだ…」
「それにしてもチャーノは外務大臣か…おめでとう」
「ありがとう」
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イタリア王国軍記〜美少女ムッソリーニに転生したのでイタリアを改革しイタリア軍にやる気をださせイタリアを勝利に導く〜を
読んで下さりありがとうございます。
また、誤字・脱字があるかもしれません。
もし、見つけましたら、気軽にご報告ください。
50フォローに1,108PV、37★評価に1レビュー40♡応援
ありがとうございます。
本来であるならば昨日に8話と一緒に投稿する予定でしたが私が間違えて一日前に予約時間を設定してしまった事で予定が狂ってしまい昨日に投稿が出来ませんでした。これからは間違えないように注意していきますので、これからもよろしくお願いします。
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