「自分」がないと「自分」を持ってる人を疎ましく思う傾向、この国に生きる人の多くに存在するように思います。他の誰でもない「自分」がちゃんとあれば、出る杭の出ている部分の価値も正しく評価できるものなのになと思うと同時に、その点でわたし自身、生きにくい社会になってるなと思わずにいられません。みんなとちがう部分を持っていることを表に出すとバッシングされたり、陰口を叩かれたりするのだからやりきれません。自尊心があればこそ、他者もただしく尊重できるものと、わたしなんかは思うのですけれど。いまはとにかく他者の足を引っ張ることが標準の世の中になってるように感じられます……。
作者からの返信
いつもありがとうございます。そして返事が遅れてしまったこと、本当に申し訳ありません。私は発達障害という特性故に人とどうしても違ってしまう人間なので、人との違いがどうしてここまで目立つものとして扱われるのか気になった時期がありました。人が何を考えているかわからず、嫌われていると意固地になった時期もあったりして……今は自分自身の輪郭を少しは掴めて、自分を怖がらないで外に出せるようになったと思います。ソーシャルメディアはもちろんいいところもたくさんあるのですが、そうした自己開示を適切に行えるかどうかでその人に及ぼす影響も違ってくるのだと思いました。
編集済
この日記で大江さんが亡くなられたことを知りました。
そうだったんですね。わたしも新潮文庫に収録されている作品を何作も読んでました。わたしにとって初めての大江作品だった『燃えあがる緑の木』は何度も読み返した思い出の作品になっています。
もう新しい小説は読めないんだとはわかってましたが、お亡くなりになられたという知らせはまたちがった何かをこちらの心に呼び込みますね。
教えてくださってありがとうございます。
作者からの返信
いつもありがとうございます。大江健三郎が亡くなったことで日本の文学のある部分が確実に失われてしまった、と思います。それだけ存在感の大きな人でした。もちろん、彼の作品は残り続けそこからまた筆を執る人も出てくると思います。そうした彼の子どもたちの作品に触れられる日が来るのが楽しみです。
2023/10/11 BGM: Massive Attack - Live With Meへの応援コメント
ふむふむと頷きながら読んでしまいました。踊る猫さんの日記を拝見して、深く考えさせられたり、はっと気付かされたり、時には癒しを頂いたりしております。文章のリズムが心地よくて、読んでいるとこちらの心まで整うような気がいたします。度々、コメントをしてしまいそうになるので、堪えているのですが…(笑)確かにここに、癒されている人間がひとりいることをお伝えしたかったので、今日はえいと勇気を出してみました。更新、楽しみにしております。