7小節…モノクロの始まり
7小節…モノクロの始まり1-2
「ああああーー!!!暇だああー!!」
きゅ〜ちゃんは教室で大きなあくびをしながら叫んだ
日常においてきゅ〜ちゃんから何かが始まるみたいなところがあってちょっと楽しいな
「どうしたの?口に拳入れていい?」
「いいわけねーだろ!」
のんちゃんもニコニコしながらやばい発言をしてる
とりあえずこの何かが始まりそうな雰囲気に飲まれてみよう!
「暇だよね〜」
私は微笑みながら言った
きゅ〜ちゃん
「ふーかは休みの日何してんの?」
私
「ピアノ弾いてるよ」
きゅ〜ちゃん
「相変わらずだな」
私
「きゅ〜ちゃんは何してるの?」
きゅ〜ちゃん
「そりゃーもちろん!ゲーム!」
紅衣
「美容関係じゃねーのかよ」
きゅ〜ちゃん
「そんな休みの日でも美容関係やってたらゲームする暇ないじゃん!」
紅衣
「知らんわ!」
のんちゃん
「紅衣ちゃんも休日はピアノ?」
紅衣
「まあなーあたしはたまに銭湯とか行くけどね」
きゅ〜ちゃん
「銭湯!?お風呂なんて行ってどうすんの?」
紅衣
「あほ!バカ!カス!」
きゅ〜ちゃん
「な、なんで!?」
紅衣
「サウナだよ、ありゃあハマるぞ」
のんちゃん
「サウナ?」
私
「サウナ?」
きゅ〜
「サウナ?さあなー!!」
紅衣
「死ね」
きゅ〜ちゃん
「ストレート過ぎない!?」
私
「にしてもサウナで何するの?
汗かくんでしょ?どんな効果あるの?」
紅衣
「なんか良くなる!!」バウッ!!
私
「自分でわかってなかったの!?」
紅衣
「よくわからんけど疲れが飛ぶんだよ」
紅衣って時々大雑把だよね
きゅ〜
「あ、ここの銭湯、岩盤浴もついてるし漫画とか雑誌読み放題だって
今度の日曜日ここに行こ」
紅衣
「いいだろう!」
私
「行動力アレグロ!!」
アレグロ=快速に
そして日曜日
や、やばい!遅刻〜!
早めに出ようと思ったけど飼い犬のテンポと遊んでたらいつの間にか時間過ぎてたー!
とりあえずラインしよう!
5分遅れます。
【遅刻してんじゃねーよ!!】バウッ!!
ああああああ!!紅衣の怒る顔が思い浮かぶ〜!
とりあえず早く行こう!
集合場所まで行くと
「おっはよ〜ふーか!」
きゅ〜ちゃんが元気に挨拶をする
み、みんな揃ってる!
みんなってか!!!なんで!!!
「なんでこばしり君もいるの!?」
「いちゃ悪いんか!ぶち殺すぞ!」
こここここ、こばしり君が居るし!!
しかも!!!
「ぎゃああああああー!!!誰ぇぇぇ!!!!」
私はこばしり君の隣に居る男の人を指差す
だだだだだだ!!誰ですか!この人!!
こばしり君だけでも頭がパニックなのに誰なの!?
「ほら見ろ、知らない人誘うとふーか大パニックになるだろ?」
紅衣が私の頭をポカポカと叩いて意識を取り戻そうとしてくれてる
きゅ〜ちゃん
「まあまあ!知らない人かもしれないけどうちらと同じ学校だよ〜D組の宮間郁海【みやまいくみ】通称マイク
男こばしりだけってのも寂しそうだし仲良いマイクも同じ中学だから誘っちゃった」
こばしり君
「あたりめーだ!俺もサウナ好きだから来ただけだしな!」
私
「おはよぉございます、天地冬華です
初めまして、そしてさようなら」
【ゴスっ!】
紅衣
「帰ってこい、サウナ行くぞ」
【チーン】
マイクと言われてる男の人は私に近づいて
「やあやあ!こんにちは!!ふーかちゃん!?
噂には聞いてたけど人見知りなんだってね!
俺、マイク!いざとなったらスピーカーになるよ!」
【圧倒的陽キャ感!!!!!】
きゅ〜ちゃんの友達って陽キャ多くない!?
仲良くなれそうにないよ!!
「ちなみに俺もピアノやってんだ」
「ハーイ!マイク!マイネームイズザペン!
ないすみーちゅーちゅー!」
ピアノ好きに悪い人は居ない!!
私は握手を求めた
紅衣
「このうるせーのピアノやってたのか」
マイク
「あっはっはっは!!好きな曲は?」
私
「モーツァルト!トルコ行進曲!」
マイク
「トルコ!!俺はシューベルト!魔王!」
私
「わおー!!」
紅衣
「バカ共は置いていくぞ」
マイクとは仲良くなれそう!
銭湯の中に入ると
「ええーー!!すごーい!」
岩盤浴の休憩所が広すぎるのがわかる
こんな広いんだ!!
見てるだけでテンション上がる!
きゅ〜ちゃん
「よーし!じゃあ早速お風呂入ろー!」
マイク
「おおー!!俺も女風呂だー!」
【ボコー!!!】
紅衣
「近寄るな変態!!」バウッ!!
マイク
「ダメらしいぞこばしり」
こばしり君
「あたりめーだろ!」
4人で脱衣所に入る
私
「友達とお風呂なんて初めてだから楽しみ」ヌギヌギ
【バイーン!!】
紅衣
「あたしも日本に来てからだと初めてだな」ヌギヌギ
【チョコン……】
きゅ〜ちゃん
「胸の格差社会」
紅衣
「お前沈めるぞ?」
「ひーろー!!!」
15種類のお風呂!?
3種類のサウナ!?
こんなところ初めてだよー!
まず最初は普通のお風呂から入る
のんちゃん
「はあ〜」
のんちゃんはリラックスしてるみたいだね
のんちゃん
「はあ〜はあ〜はぁ…はぁ…パラダイス…」ウットリ
紅衣
「こいつ連れていたの間違えじゃないか?」
私
「あ、ちびっこ風呂があるよ
紅衣こっち行かなくていいの?」
紅衣
「お前は素で悪気なく言うな!!」
きゅ〜
「乳風呂だって!紅衣の乳もでかくなるんじゃね?」
紅衣
「お前に関しては許さーん!!」
紅衣楽しそうだね
サウナにも入る
私
「う〜熱い」
のんちゃん
「汗、舐めようか?」
私
「だ、大丈夫です」
紅衣
「こんなんで根を上げてたらダメだぞ
あと3分でロウリュだ」
私
「ロウリュって何?」
紅衣
「見てな、ぶっ飛ぶぞ?」
3分が経つと
【バシャー!】
石が沢山置いてある所に水が流れた
その瞬間に熱風が押し寄せてくる
私
「あっつーい!!」
きゅ〜
「あちー!ぎぶー!」
のんちゃん
「鼻血出ちゃう、色んな意味で」
紅衣以外の3人は慌ててサウナを出る
む、無理!死ぬ!地獄だ!
紅衣大丈夫なのかな?
〜3分後〜
紅衣
「んふー!!んふー!!んふー!!」
鼻息を荒くして紅衣が戻ってきた
向かってるところは水風呂だけど…
私
「紅衣!その水風呂は危ないよ!
深さ125cmもある!足付かないでしょ!?」ニャウン!
紅衣
「付くわボケ!!」バウッ!!
紅衣の身長って何センチなんだろ?
その後もサウナと水風呂と外気浴をして
頭がぽかぽかしてバカになりそうだった
あーこれが整うか〜
岩盤浴につづく
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