第42話 「遠足」それはお近づき⑧

昼ごはんを食べ、京都をまた少し観光をしたら

ホテルの集合時間が近かった為、ホテルに戻った。


「今日はたのしかったね〜」

「そうだな明日も楽しみ」


蒴&胡桃の元気組は足取りが軽く、楽々とホテル前の坂を登る。


「あの2人、実は人造人間なんじゃない」

「あり得る、マジで無限の体力あるぞ」


俺&月奏の体力無し組は足を気合いで動かし、

ノロリノロリ亀みたいに坂を登る。


なんとか登り終え部屋に戻り荷物を置いた後、

一階にあるレストランに向かった。


「こっちこっち〜」


レストラン入り口で胡桃と月奏が待っているのを確認できた。

俺と蒴は少し駆け足で向かう。


「待たせなごめん」

「まだ席は空いてるよ、早く行こう」


レストラン内を見て回ると、料理が沢山大きいお皿に乗っている。海鮮料理から中華料理まで色々な料理がある。「バイキング」ってやつだ。ちょうど窓側の近くに席が空いていたので、そこの席に座ることになった。


「よし、それじゃあ料理取りに行くぞ!」


蒴を先頭に料理の前に並ぶ、美味しそうな匂いが色々な所から漂い食欲を刺激する。

各々食べたい料理を皿に取り、席に戻る。


「さーくん、選んだ料理偏ってない?体に悪いよ」

「うるさい、たまにはいいじゃんか」


蒴の皿の中には唐揚げやハンバーグ、カレーライスなど、蒴の好きなものが詰まっている。


「それに比べて星空くんはバランスが取れてるね」

「まぁ、たまにはバランスの良い食事を、取らないとな」

「そうだね」


月奏はクスッと笑った。

俺たち配信者は基本食生活が偏っている。

俺は、基本料理は希空が作ってくれてるけど毎日作れる訳でもないので、それ以外はコンビニやデリバリー頼りだ。


俺は前に座っている胡桃と月奏の皿を見る、2人ともバランスよく料理をとっている。


俺たちは料理を食べ終わり、レストランを出た

そしてホテルにあるお店に向かった。

京都のオススメのお土産やグッズも置いてあるがカップ麺やお菓子なども売ってある。


「ねぇ、ここのお菓子高くない?」


スーパーでは150円で売っているチップスが300円で売っていた。


「まぁ、仕方ないよ値段を高くしてても売ってるのはここだけだし、欲しいならここで買うしかないからな」


「こざかしい事するよね」

「おい、胡桃聞こえるぞ」


幸い、レジからは離れていたから聞こえてはなかった。

お菓子を購入した後部屋に戻り、蒴と俺は露天風呂付きお風呂に向かった。

やっと今日の疲れを癒す事ができると思うと

足取りは軽くなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る