第28話 「アルコール」それは酔い

黙った空気でどっちが切り出すという読み合いが30秒ぐらいあって俺は切り出した。


「とりあえず自己紹介しますか。改めてまして夜廻せあです。本名八神星空です。17歳高校生です。よろしくお願いします。質問はありますか?」


急な事でとても動揺していて右を見て左を見てこっちを見てくる


「えっと〜、あの〜、好きな食べ物あったりします?」


とても可愛らしい質問だった。


「まぁ色々好きですけど、1つあげるならラーメンですね」

「なるほど」

するとメモを取り出してメモしだした。

「何してるんですか?」

「メモですけど」

「それは見たらわかりますけど」

「せあさんについてメモってます私忘れっぽいので……あ!仕事はちゃんとできるで大丈夫ですよ。」


意外に真面目みたいだ。


「星乃空音です。好きに読んでもらって結構です。21歳大学生です。今日からマネージャーとしてサポートします。よろしくお願いします。」

「ぐぅ〜〜」


誰かのお腹が鳴った音がする。すると空音さんの顔が赤くなって、小さくなっている。


「空音さんご飯食べながら話しますか」

「緊張してて朝から何も食べてないんです。……ご飯行っていいですか」

「行きましょう。ファミレスでいいですか?」

「はい。ありがとうございます」


駅前の方に歩きファミレスへ向かう。ファミレスに着くと席に座り2人でメニューを見る

俺はそこで1つ疑問が生まれた


「空音さんなんで隣に座ってるんですか?」


俺たちは今ソファが両サイドにある席に座っている。基本向かい合って座るのだが、なんと隣に座っている。


「だって隣の方が説明しやすくないですか?タブレットで説明するし」


メニューをめくっていると空音さんがあるページで止まる。アルコールのページだ。


「空音さんビールのアルコール飲みたいんですか?」


体をビクッと振るわせると目を逸らして話す。


「そ、そんなわけないですよ」

「説明とか全部終わったらいいですよ」

「やったー!じゃなくてありがとうございます」


注文を済ませて説明を聞いていると少ししてメニューが届く今思えば、料理とアルコール一緒の方が美味しいはずと思った。


「ビール頼んでいいですよ。やっぱアルコールは料理と一緒の方が美味しくないですもんね」

「せあさんわかってますね。大人になったら一緒にアルコール飲みましょう」

「は、はい。とりあえずビール届くまでに説明を終わらせてくださいよ」

「わかりました!」

「元気に返事するとすぐにチャイムを押してアルコールを注文する」


その後丁寧に高速で説明を受けしっかりアルコールが届く前に説明を終えた。アルコールが届くととても笑顔で飲み始める。しかし5分後には顔が赤くなって酔っていた。


「せあさんが〜ほんま優しくていい子で〜、よかったよ〜。これから私とがんばろうね〜」

「こんなにお酒が弱いなら飲まないでくださいよ」

「全然酔ってないですよ〜」

「酔ってますよ」


マネージャーはとても真面目でアルコールにとても弱い大学生でした。

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