第27話 「サポート」それはマネージャー
その後もホッケーやレースゲームで勝負し、いつの間にか外は暗くなっていた。
「さてそろそろ解散するか」
「今日は楽しかったー」
ゲーセンを出て駅で話していると蓮さんからメールが届く
『せあくん久しぶりだね。話したい事あるから事務所来れる?』
「俺ちょっと用事あるから3人で帰ってくれる?」
「えー、せーくんどこ行くの?」
「やめとけ胡桃、1人で買い物したい物があるかもしれないだろ」
「あ!ごめんね。せーくんも男の子だもんね」
「おい蒴!誤解するような事言うな」
少し大きな声を出したせいで周りの視線が少しこっちに集まる。
「それじゃ私達は3人で帰ってるからまた明日学校でね」
「おう。また明日」
みんなと別れた後、事務所へ向かう。
事務所に着くと、忙しそうな蓮さんがいた。
「お疲れ様です蓮さん」
「来たか、すまんなこんな時間に」
「一応高校生なんですよ。蓮さん忙しそうなのに何の用事ですか?」
「伝えたい事が2つあって。1つはそろそろ3期制の最終面接があるからそれを見に来てほしい。君以外も呼ぶから安心してくれ。2つ目は君のマネージャーが決まって今会議室にいるから挨拶に行っておいで」
「1つ目はわかりました。けど2つ目は急すぎません?」
「せあくん。人生はいつも急なんだよ」
「素直に伝え忘れたでいいんですよ」
「まぁとりあえずそんなとこだ。」
「……わかりました。次からは忘れないでくださいよ」
「善処するよ」
いつも急な人だが今回は忙しくて忘れていた可能性もありそうだ。俺はとりあえず会議室へ向かった。
「失礼します」
中に入ると青髪のショートカットに片耳には星のイヤリングを付けている少し年上の人がいた。相手を見ると緊張してそうだ。
「は、初めましてこれから夜廻せあさんのサポートをさせて頂きます。星乃空音です。よろしくお願いしましゅ」
最後の最後で噛んでしまったマネージャーさんは顔がどんどん赤くなっていく。
「初めまして夜廻せあです。よろしくお願いします星乃さん」
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