第2話

「あの·····アルフォート辺境伯様、ルマンド様、提案なのですか魔法ではなく物理的に私を拘束して頂いてからステータスをご覧になったらいかがでしょう?幸い私のレベルは1ですしルマンド様なら余裕なのでは?」

そう言ってルマンド様に神眼を使う


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ルマンド・ビスケス 26歳

種族 人間 レベル35

HP300 MP120 攻撃力170 防御力200

素早さ140 知力30

スキル

盾術(上) 受け流し 鉄壁

魔法 適正属性 土

パラライズ(下) サンドウォール (下)

固有スキル なし

称号 忠実なる主の盾 近衛騎士

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うん!この世界の人の平均的なパラメータがわからんけど今のオレよりも確実に強い事に間違いはない。あと貴族ではなかった。


我に帰ったアルフォート様が

「そう·····だな·····。それではそうしようルマンド頼む」


「はっ!」

ルマンドさんがオレの両腕を後に抱え込み動けなくなった事を確認するとアルフォート様がオレのステータスを見た。


「!?なるほど·····ルマンドがわからん訳だ。おそらく御手洗は転生者と言われる者だろう。転生は神の加護を受け生まれ変わった者で定期的にこの世界に現れる、それにレベル1にしてはステータスが高い。

私も初めて見たが確かオレオ自慢の賢者も転生者だったはずだ」


「転生者ですか?まぁ何にせよ。こちらに害をなす者ではないようですし一安心しました」


「これでひとまずは私の素性は分かって頂けたのでしょうか?」


「そうだな、とりあえず馬車に乗りなさい道中詳しい話を聞こう。ルマンドもそれで良いな。」


「はっ!わかりました。それでは御手洗とやらアルフォート様の許しが出た、馬車に乗ってくれ」


「ありがとうございます。」

ふぅ~これでひとまず何とかなりそうだ

それにこの世界には他にも転生者が居るらいしのである程度の理解も得られそうだ。

これなら第2の人生も何とかなりそうだ。


道中オレが転生するまでのフィヤの話などを説明して行く宛や目的がない事を話すと

アルフォート様が治める街に着いた。


「続きは城に着いてからにしよう」

アルフォート様の言葉に従いお城に行く事になった。


ーアルフォート領 城内 応接室ー


城の応接室にてアルフォート様から提案を受けた。

「御手洗、いや談吾よお主が良ければワシの所でしばらく暮らさないか?ワシの所なら談吾1人くらいは楽に生活させてやれるしこの世界の事なんかも教えてやれる。

それにスキルや魔法なんかもルマンドを初め師事するのに適した者もいるしな」


確かにアルフォート様は辺境伯としての地位もあるし転生者への理解もある、後ろ盾としてはこれ以上の方は居ないだろう。

しかしオレにその恩に対するお返しが出来るかどうか…

「アルフォート様のご提案はとても魅力的なもので直ぐにでもお受けしたいのですが私にはそのご恩をお返しする術がありません。」


「なに、特別何か見返りを求める訳ではない。これは暇つぶしの様なものだ。それにな転生者はその固有スキルを上手く使えば勇者でも魔王にでもなれる程の力がある。それを何とか平和的な方向に向けれる手助けが出来ればと思っておるのだ。」

アルフォート様はとても優しい目でそれでいて楽しそうな表情でそう話してくれた。


「それに談吾が成長して冒険者なり騎士なりになればワシの領地にもいい事がある、それに今度王都に言った時にはオレオに逆に自慢してやれるからな」

先程の優しい目とうって変わって悪い目をしていた。


「それでしたらアルフォート様のご提案をお受け致します。私·····いえオレ、御手洗 談吾は御恩をお返し出来るまでここでお世話になります。後、オレは勇者にも魔王にも興味はないので変な事にはならないと思いますよ」


オレは前世で楽しい事がなかったからな

第2の人生ではラクして楽しく暮らすのが目標だ。


「興味がないか…それだけの可能性があるのに使わないのはちと勿体ない気もするがな、わかった。そうと決まれば色々と準備せねばな。 ルマンド!」


「はっ!失礼致します。」


アルフォート様の呼び掛けでルマンドさんが部屋に入って来た、その隣には黒髪のメガネを掛けた男性が一緒に居た。


「談吾よ紹介しよう。ルマンドと一緒に居るのがウチの魔法使いのバームだ。

彼には談吾に魔法とこの世界の常識などを教える先生をしてもらうつもりだ。」


「バーム・ローレルです。

御手洗 談吾さんよろしくお願いしますね」


バームさんがお辞儀をしてくれたのでオレも頷いた。


「ここの2人以外の使用人や兵士、全員に談吾の事は既に伝えてあるので安心して欲しい私も基本的には城に居るから何かあれば直ぐに言うと良い。」


「ご恩をお返し出来るように頑張ります。」


「じゃああとはバーム頼んだぞ」


「お任せください!それでは談吾さんまずはあなたのお部屋に案内しますのでついて来てください。」


オレはバームさんと一緒に応接室を出た。


扉が締まったあと


「ルマンド、談吾はワシやこの国にどれだけ多くの事を残してくれると思う?」


「どうでしょうか、歴史上の転生者には魔王も居れば勇者もおりますしオレオ様の所の賢者殿のような方まで色々おりますから·····

ただ1つ言えるのは良くも悪くも退屈しない事は絶対でしょうな」


「ハッハッハッハッ、そうか!退屈しないか!ならばワシも楽しめるように色々根回しをしておくか」


アルフォート辺境伯は楽しそうな笑みを浮かべながら色々と考えを巡らせるのだった






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