第31話 夢へ…
「旦那様、本日からお弁当は
体づくりに適した食材を中心にするので食べてください!!」
「む?これは!?」
「今日は鶏胸肉の甘酢焼きです。
旦那様が将来プロのアメフトの選手になりたいならば、
体づくりがとても大切になります。
鶏胸肉は、低脂肪で高タンパクな食材であるため、体づくりに適した食材です。
トレーニングだけでなく、食事も見直し効果的に体を作りましょう!」
いつも気の優しい如月さんとは思えないほどの強い目で小生に提言してくれた。
「そ、それは大変有難いでござる!」
「嘘…あの如月さんが…くっ!出遅れた!確かにサポートすべきだった!」
「やるな…如月…確かに!」
『『 私達も如月さんを見習って、協力するよ! 』』
「ううっ…皆本当にありがとうでござる!」
「それから、アメリカで活躍するには英語が堪能であることが必須です。
私は一時期海外で暮らしたこともあるので、毎日私と英語で会話しましょう!」
「そ、そうなのでござるか!?
そ、それは大変有難い&心強いでござる!!!」
「ううっ…確かに如月さんの英語は学年1位だった!」
「ああ、私も最近授業受けているから分かるけど、
英語授業で如月の発音はすげえ奇麗だしな…そういう事だったのか!」
・・・
夏美視点:
くっ…何となく私が一歩リードしている気がしていたけど、
如月さんの影響度が一気に増した。
気弱な面のある如月さんがここまでグイグイ来るとは予想外だ。
しかも絶対的な能力で今から私がどうこうしても勝てない領域で
勝負を仕掛けてきた。
これはまずい…
英語の授業があるので毎日強制的にマー君という事を邪魔できないし、
何とかしないと一気に捲くられる!!
渚視点:
英語は私にはどうにも出来ないが、体づくりの方は私が先に気づくべきだった!
私はスーパーの食品売り場でアルバイトしているんだから、今からでも
経済的にも体づくりにも良いバランスの良い食事を提案しよう。
いくら体づくりが大事でも私ら庶民には経済面で出来る事と出来ない事がある。
生活が破綻したら意味がない。
如月はあんまりそういう事考えていない可能性があるし、
そこは私が考えるべきだ!
それにしても…お嬢様お嬢様と思っていたが…如月の奴…やるじゃねーか!
遥視点:
明らかに、成瀬さんと白石さんの私を見る目が変わった。
これで漸く二人と対等になった気がする!
特に英語で毎日旦那様と関われるようになったのは大きい!
このアドバンテージを最大限活かして、旦那様の心も鷲掴みにしてみせる!
行くよ!遥!!!
もう今までの弱い私とはさよならして、私は旦那様との未来を勝ち獲るの!!!
・・・
ある日の昼食に珍しく勝は、皆にお礼を言った。
「小生の為に皆がフォローしてくれていて、本当にありがとうでござる!
何だが申し訳ない気持ちもあるのでござるが
皆の協力に報いるためにも必ずアメリカの大学に受かって見せるでござる!」
強い意志の目で決意表明した勝…
残りの高校生活で誰が勝のハートを掴むのか?
勝の心を掴む彼女達の最後の戦いはこれから始まる…
第2章 完
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読者の皆様ごめんなさい。
タイトルの第30話と第31話が逆になっていたので修正しました。
第3章は 反響よければ続けますが、
あまり良くなければこのまま終わりたいと思います。
陰キャでデブで容姿の悪い小生が不幸にも犬のうんちを踏んだら学園で一二を争う美少女天使に突然プロポーズされ…等々ラブコメ展開になってしまった件 まかろん @masakazu774
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