第28話 学園祭で勝のハートを掴め その2
「ああ~~~俺は今日一生分の運を使い果たした~~!!!」
「わが生涯に一片の悔いはなし!!!」
何処かのアニメのキャラのように大往生している輩がいるでござる。
それほどなのか…(;゚д゚)ゴクリ…
一体…どれだけ可愛いのでござろうか…
「た…たのもう!!!」
もうはや緊張しまくりで変な言葉で小生は教室に入った。
教室に入ると早速、天使と言っても過言ではない如月さんが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ!だんな…違います。ご主人様♡
こちらの席にどうぞ♪」
ドキューーーン…こ、こんなの経験浅い男子高校生はイチコロでござる!!!
「こ…こちらでございますでおじゃるまるか?」
もはやドキドキし過ぎて何を言っているか分からなくなっていた…
「ふふっ…旦那様ったら♡
はっ…大変申し訳ございません。ご主人様!
私としたことが…とんでもないご無礼を!
どうか…この無礼なメイドにお仕置きをして下さい♡」
如月さんは上目遣いで小生を見つめてきた。
って…お~~~い!!!誰でござるか!!!
清楚で純粋無垢な如月さんに
そんな言い回し教えたのは!!!
そんな表情を教えたのは!!!
「そ…そんな事言うものではござらん!!!
小生は何も気にしてないので…
そうでござる!注文良いでござるか?
紅茶とショートケーキが欲しいでござる!!」
「畏まりました!ご主人様♡」
如月さんは、天使の微笑みを取り戻し、厨房に向かった。
ふぅ~…何回意識が飛びかけたことでござるか…
大往生している輩がいるのも頷けるでござる…
ふぅ…今のうちに精神統一を…
・・・
「お待たせいたしました!ご主人様♡」
ん?如月さんの声じゃない…誰…だ!?
「な…ななっ!?」
振り向くと、零れるんじゃないかと心配するほどの豊富に実ったメロンが2つ
スカートも限界ギリギリまで短くて…
お店を間違えているんじゃないかと言わんばかりの姿の白石さんが居た。
本当にギリギリまで攻めてきたでござる~~~~~!!!
「はい。お紅茶と…あん♡」
「はい!?」
「ご主人様…大変申し訳ございません!
私ったらはしたなくて…胸が大きすぎて
ショートケーキのクリームがちょっとついてしまいました。
良ければ少し胸についたクリームをご賞味下さいませ♪
サービスです♡」
い…いや…そんなサービスあるかーーーい!!!
「さあ…は・や・く♡」
「と…とんでもないでござる!!!
そんなの喫茶店ではござらぬ~~~!!!」
小生は折角頼んだ紅茶とショートケーキに一切手をつけずに
逃げるように教室を出て行った。
「ちっ…逃げられたか…」
「あ…あの~、勿体ないんで良ければ僕が…」
陽キャの一人がだらしない顔で白石に話しかけると
ドガッ!!!
豪快な回し蹴りがパンチラと共に炸裂した。
「てめぇなんかに許すわけねぇだろ!!!」
「…ご褒美頂きました…」
陽キャは悔いなしの顔で気絶した。
・・・
「はぁはぁはぁ…とんでもない目に遭ったでござる…」
ぎゅるるる~~~ 豪快なお腹が鳴ってしまった。
「もうお腹空いたでござるな…」
ふと見るとなっちゃんの教室の前で、飲茶飯店が大繁盛だった。
小生は純粋に飲茶が食べたくて中に入って行った。
「いらっしゃいませ~、あっ…マー君!!!」
大きな膨らみ、スリットから見える奇麗な足…
如月さんの天真爛漫さと白石さんの妖艶さを混ぜ合わせたかのような姿で
なっちゃんが出迎えてくれた。
「その顔…随分とお腹が空いているみたいね、すぐに用意するから待っててね♪」
「ううっ!!!流石幼馴染み!!!
小生のピンチを的確に把握しているでござる!!!
今は花より団子なのでござる!!!」
小籠包、肉まん、あんまん…
なっちゃんはとりあえず腹が膨れる料理を早速持ってきてくれた。
「い、頂きます!!!」
バグバグバグバグバグ!!!勝は怒涛のように食べ始め…
「か…完売です!」
全ての料理を食べつくした。
「ま…まだ30人前以上あったのに…さ、流石…マー君ね…」
なっちゃんは少し苦笑いをしていた。
「ところで私のチャイナ服はどう?
如月さん達のメイド服にも負けてないと思うんだけど?」
「うん。すっごく可愛いでござるよ!!!
流石はなっちゃんでござる!!!」
「へへっ、ありがとう。マー君♡ちゅ」
「な・・・」
完全に油断していた勝はもろに頬にキスをされていた。
「あ~~~!!!抜け駆けはズルいです!!!」
「よくもやりやがったな!!!」
現場をもろに見られた小生は、
その後執拗に如月さんと白石さんに追いかけられる羽目となった。
折角食べたのに…またお腹が…
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