第22話 白石さんとドキドキ遊園地デート 前編

カランコロン!

「大当たり♪遊園地の招待券4枚セット~~~!!!」

「やったぁ~~~!!!お姉ちゃん!!!」

「おお!!!凄いな~七海は!!

 でも4枚か…私と七海と母さんと…」

「巨人のお兄ちゃんを誘ったら?」

「…そうするか♪二人きりじゃないから抜け駆けじゃないしな♪」


・・・


次の日昼休み:


「勝君!!こ…今度の日曜日…ゆ、遊園地に行かない?」

『『 なっ!? 』』

如月さんとなっちゃんは驚愕の顔をしている。


「ぬ、抜け駆けはいけません!!」

如月さんは顔を真っ赤にして抗議した。


「い、イメチェンしてから…何て行動力なの!!

 でも如月さんの言う通り、ルールは守って欲しいわ!!」

なっちゃんも怪訝そうな顔をしている。


ただ…ルールって何でござるか??全く知らないでござる…


「抜け駆けではない…なぜなら…残念ながら2人きりではないからだ!!」


『『 どういうこと? 』』


「商店街の福引で特賞の遊園地の招待券4枚セットが当たったんだ…

 で、勝君には申し訳ないんだけど…私と妹と母さんと勝君の4人で行きたいんだ…

 この間のお礼と言うか…七海も会いたがっているし…

 だから如月と成瀬も納得して欲しい。」


「う~ん…そういう事なら…仕方ないですね…」

「七海ちゃんも一緒か~…なら仕方ないかな…」


しょ、小生の都合は…


「ダ、ダメ?か?…勝君…」


うっ…この目に逆らう事は…小生には…無理でござる…


「だ、大丈夫で…ござるよ…」


「良かった♪遊園地内にお弁当広場があるからそこで沢山おもてなしするからな♪」


「そ、それは楽しみでござるな。」


・・・


日曜日遊園地:

「巨人のお兄ちゃ~~~ん!!!」

「おお!七海ちゃん、久しぶりでござる~!!!」


「改めて、この度は娘たちを救って下さり、ありがとうございました。」

白石さんのお母さんが改めてお礼を言った。

「そ…そんな、とんでもないでござる。人として当然でござる!!」


その間に七海ちゃんが小生のお腹に抱きついてきた。

「お兄ちゃんのお腹やっぱり気持ち良~~~い!!!」

「そんなんで良ければいくらでも抱きつくでござるよ~~!!」


「そ…そうか?では遠慮なく…」

白石さんも抱きついてきた。


普通の高校生ではありえない超豊満な双丘が小生のお腹に当たり…

「ちょ!!!白石さんは…刺激が強すぎるでござる!!!」


「ふふっ…少しはお礼になっているか?」


「止めなさい、渚。桐生君が困っているから。

 では、遊園地に入りましょうか!!」


『『 お~~~う!!! 』』


・・・


とはいえ太っている小生が乗れる乗り物は限られているでござる。

もっぱら荷物を持ち、七海ちゃんと白石さんを遠くから見つめる係となった。


「何かごめんなさいね…

 お礼とか言って単なる荷物持ちにさせてしまって…」


「いや…とんでもないでござる。

 あんなに嬉しそうな顔しているのだから小生も眼福でござるよ。」


「お昼ご飯食べたら、七海は眠くなると思うから…

 そしたら渚と二人きりにさせてあげるから♪」


「へ!?」


そして、お昼ご飯


「さあ、遠慮なく食べてくれ!!

 勝君の為に朝から一生懸命仕込んだんだ♡」


唐揚げ、ウインナー、チーズ巻きお肉、ハンバーグ、ポテト、グラタン

ブロッコリーを含む野菜、フルーツ盛り合わせ…


「こ、これは…お、美味しいでござる!!!」


勝は一心不乱に食べていた。

そのあまりの食欲に七海も啞然とし、

密かに「あ~ん♡」を画策していた渚もただただたじろくしかなかったという…


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この物語は今後一定間隔の更新とさせていただきます。







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