第2章 様々な想い

第21話 渚の変化

「よし…もう大丈夫」

「先生…ありがとうございました。」


退院日に小生は病院から直接学園に登校した。

教室に入るとクラスが騒然とした。


「旦那様!!え?え?どうしたんですか?

 明日から登校じゃなかったのですか?

 今日放課後に病院に迎えに行くつもりでしたのに…」


「ごめんね。大袈裟にしたくなくって…(苦笑)」


休み時間になるとこれまで大して親しくしてなかったクラスメートまでもが

事件の活躍を聞きたくて勝の元に訪れた。


「桐生君って…実は凄かったんだね!!」

「如月さんや成瀬さんは先見の明があったって事か…」


ガラガラガラ…


「マー君!!!

 どうして教えてくれなかったの?

 も~う!!!」

少し頬を膨らませてなっちゃんが教室にやってきた。


「ごめんでござる(苦笑)」


「ううん。マー君が無事退院できたんだから嬉しいよ。

 でも…どうしよう…今日お弁当ないよ?」


「あ…そうでした!どうしましょう?旦那様!!」


「まあ…偶には食堂で食べるでござるよ…」


・・・


そして昼休み

ランチを食べようと食堂に向かおうとした所

ガラガラガラ

不意に教室のドアが開き、見た事のない巨乳の美少女が歩いてきた。


「おい…誰だよ?あの子…すっげえ美人!!!あんな子居たか?」

「!?何あの胸…噓でしょ!?」

「すっげえプロポーション!!転校生!?」


そして小生の前で止まった。


「…勝君…退院おめでとう♡」

「あ、ありがとうでござるが…どちら様でござるか?」

「ふふっ…イメチェンをしたんだけど…分からない?」

「え!?」

「髪は黒に染め直して、もうサラシで胸を隠すのも辞めたの…」

「ま、まさか…白石さんでござるか!?」


『『 え!? 』』

如月さんやなっちゃんも含めクラスメート全員が一斉に驚いた!!


「し…信じられねぇ…あれが…白石だってのか…」

「あいつ…あんな美人だったのか…」

「バカ!!それよりもあの胸!!嘘だろ?高校生のもんじゃねぇぞ!!」


邪な声に白石さんは回し蹴りをして即座に反応した

「…調子に乗るなよ!!私は勝君のためだけにこの姿になっただけだ!!」


…やっぱり白石は白石だ…怖ぇ~~~…


でも女子は違った。

「…きゃああああ!!クール!!!」

「…絶対その方が可愛いよ!!」

陽キャグループの超至近距離の反応に流石の白石さんもタジタジになった。

「そ…そうか?…」


如月さんとなっちゃんはショックを受けているようだった…

「美人なのは分かっていたけど…まさかあそこまでの物を持っているとは…」

「ちょっとあれは…敵いませんね…旦那様の趣味次第では…最大のライバルに…」


意を決してなっちゃんが白石さんに質問した。

「し、白石さん…それは…何カップなんですか?」

白石さんは得意げに答えた。

「ん?気になるのか?ふふっ…Iカップだ」

『『 はぁ~!? 』』

教室中の生徒が大騒動の反応を示した。


「う…噓でしょ!?高校生がそんな…現実であり得るの??」

「だ…ダメだ…白石がいくら怖くても…蹴られても構わねぇ…

 俺はあの膨らみを凝視する!!」

「胸だけじゃねぇ!!空手やっているだけあってお腹周りも引き締まっていて…

 足も細い!!さいっこうのプロポーションじゃねぇか!!

 あれは読モの成瀬さんも分が悪いんじゃないか?」

「学園一二を誇る成瀬さんと如月さんに割って入る存在だ!!!

 もう学園一二三の美女にランキングを変える必要があるな!!」


「ううっ…私だって絶対に高校生としては大きい方なのに…」

白石さえ居なければ学園一の巨乳且つプロポーションを誇る

なっちゃんも半泣きだった。


「どう?勝君♪少しは私を見直した♡…あれ?勝君???」


小生はというと…

騒動の間にこっそりと食堂に行き、幻のメロンパンを手に入れていた。

「うん。ランチ時間はやっぱり花より団子だね♪」



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これだけストックがあったので公開。

でも病気療養中(かなり良くなりましたが長時間書くのはきつい)のため

暫く更新できません。

すみません。







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