第11話 幼馴染との放課後デート

「じゃあ、今日は私と放課後デートしよ♪」


「わ、わかったでござる。」


「ふふっ、ありがと♡」

そう言うと、なっちゃんが小生の腕に抱きついた。

服越しとはいえ、ふくよかな双丘が腕に直接刺激を与える。

…如月さんと比べるのも失礼でござるが…勝るとも劣らない大きさと柔らかさに

記憶が吹っ飛んでしまった。


そして如月さんとのデートと同じく気づくと喫茶店で座っていた。


「二人で出かけるのなんて小学校以来だね~♪」

「そうでござるな。」

そして小生はマジマジとなっちゃんを見る。


「そ、そんなに見つめられると…恥ずかしいよ~?マー君♡

 何か変だった?」


「いや…改めて落ち着いてなっちゃんをみると…

 本当に…奇麗になったでござるな~

 勿論小学校の頃から奇麗だったけど…」


「…ありがと♡

 でも…マー君のために奇麗になったんだよ?」


そう言われたので、小生は顔が真っ赤になった。

いけない…このままだとまた記憶がなくなるでござる。

話題を変えるでござる…


「…そ、その…読者モデル?っていうのもしているって聞いたのでござるが…

 た、楽しいのでござるか?」


「う~ん…正直あくまで自分を磨くためにやっているだけだから

 そんなにこだわっているわけじゃないんだ。

 こだわっているのは…マー君の事だけなんだよ?♡」

そう言うと、なっちゃんは満面の笑みを小生に向けた。


ぐはっ~~~!!!

わ、話題を変えるでござる…


「きょ、今日のお弁当も美味しかったでござる~

 小学校の頃は出来なかった気がするのでござるが…

 料理が趣味になったのでござるか?」


「ううん。趣味ではないけど、マー君美味しいの食べるの大好きでしょ?

 だからいっぱいいっぱい研究して…

 いつかマー君が喜んで食べて貰えるように練習してたの♡

 今日の反応見る限り…特訓の成果が役に立ったみたいで嬉しかったよ♡」

またまた、なっちゃんは満面の笑みを小生に向けた。


ぐはっぐはっ~~~~~!!!

ま、まずいでござる…如月さんと勝るとも劣らない可愛さでござる~


「ねえ…マー君…その…

 マー君は…もう相撲はやらないの?」

なっちゃんは辛そうな顔をして言ってきた。


「…………そうでござるな…」


「…そっか…ごめんね…私の…」


「なっちゃんのせいではござらんよ!!

 …元々…争いごと苦手でござったし…」

小生はもう過去の話であり、後悔はないと示すためにニッコリと笑った。


「………うん…遅くなったから…帰ろうっか…」


「そうでござるな。」


・・・


外を出ると、

「マー君…手…繋いでくれない?」


そう言われたので小生はなっちゃんの手を握った。


「…小学校の頃から大きかったけど…更に大きくなったね…

 大きくて…暖かくて…私…

 マー君にギュって手を握ってもらうの昔から大好きだったの…」


「なっちゃんの手はすべすべして柔らかくて…

 昔と同じように手を繋いでもらって…今日は嬉しかったでござる。」

小生はにっこりと笑った。


「…うん…私も嬉しかったよ?

 明日からも又 幼馴染兼お付き合い(仮)として宜しくね♪」







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