第2話 二人の喧嘩

ゆうなとゆうたは自転車でけんたの家に向かうことにした。


ゆうなが、


「どんなふうに謝るの?」


ゆうたが、


「普通に謝ればいいんでしょ。変な謝り方だと馬鹿にしていると思われたら困るから。」


ゆうなが、


「そろそろけんたの家に着くよ。けんたいるかな。」


ゆうたが、


「お留守じゃないでしょ。けんたは家にいとくのが好きだから。」


ゆうなが、


「初めて知った。やっぱり二人は仲良しじゃん。」


けんたの家が見えてきた。


ゆうなが、


「けんたいるかな。」 




ゆうたが、


「いるでしょ。何回も言うけど。」


ゆうなが、


「インターホン鳴らすよ。いいよね。」


ゆうたが、


「うん。いるといいけど。」


♫ピンポーンピンポーン♫


ゆうなが、


「出てくれるかな。」


ゆうたが、


「足音が聞こえてくる。」


家の中から「はーい」という声が聞こえてきた。


ゆうなが、


「来るかな。出てくるかな。」


けんたが出てくると思ったら、けんたのお母さんが代わりに出てきた。


けんたのお母さんが、


「どうした?ゆうなちゃん。」


ゆうなが、


「あの。けんたくんはいますか。」


けんたのお母さんが、


「けんたいるわよ。でも部屋にいるから出てこないのよ。何があったの。」


ゆうなが、


「もめあいがありまして。ゆうたとけんたが喧嘩してしまって。謝りに行くことになって。」


けんたのお母さんが、


「そうだったの。けんたこっちに来なさいよ!」


ゆうたが、


「僕もそのことについて反省中なんです。」


ゆうなが、


「けんたくんの部屋に行ってもいいですか。」


けんたのお母さんが、


「いいけど。部屋わかる?」


ゆうなが、


「一度遊びに来たのでわかります。ゆうたはそこで待ってて。」


ゆうたが、


「なんでよ。一緒に行こうよ。」


ゆうなが、


「一度私とけんたで話してもいい?」


ゆうたが、


「うん。わかった。用があったら呼んでや。」


ゆうなが、


「わかったよ。けんたのところに行ってくる。」


けんたのお母さんが、


「ゆうたくんも家の中に入っておいで。」


ゆうたが、


「お邪魔します・・・」


ゆうたは小さな声で言うようにした。


ゆうなが、


「けんたくんゆうなだよ。部屋に入ってもいいかな」


けんたが、


「ゆうなちゃん。来てくれた。どうぞ。」


ゆうなが、


「けんたくんありがとう。あのさ最近授業難しくなってきているよね。」


けんたが、


「僕もそう思っていたよ。難しすぎるでしょと思ったもん。」


ゆうなが、


「久しぶりにけんたくんの部屋に入った〜。」


けんたが、


「喧嘩のことについてだよね。ここに来たわけは。」


ゆうなが、


「そうだけど。ゆうたくんも謝りたいと言っていたよ。」


けんたが、


「でも僕漫才やめることにしたんだ。」


ゆうなが、


「なんでよ。理由はあるの。」


けんたが、


「さっきまでお母さんと話していたんだ。漫才のことで喧嘩しちゃったということを伝えたら、僕のママが『けんたには向いていないよ。喧嘩をするなら。けんたは、漫才じゃなくてサッカーを練習しなさいよ。』と言われたんだ。僕も考え直したら、僕のママが言っていることは正解だと思っていて。」


ゆうなが、


「でも、けんたくんも漫才は似合っているし。才能も抜群だから。勇気を出して。」


ゆうたが、


「そっちに行ってもいいかい?」


ゆうなが、


「下で待ってて。」


ゆうたが、


「うん。わかったよ」


けんたが、


「学校に行くのもやめようかなと思っている。自分には合っていないから。」


ゆうなが、


「なんでよ。学校欠席してどうするの?」


けんたが、


「家庭教師があるらしいからそっちの方がいいのかなと。でも担任の先生と相談済みだから。ゆうたに言わないで。それだけは守ってほしい。」


ゆうなが、


「うん。約束ね。また私だけで遊びに来てもいい?」


けんたが、


「うん。ゆうたにこう言っといて。『けんたが僕も謝るよ。ごめん。また学校で楽しく話そう。これからも仲良くしよう。』と伝えといて。」


ゆうなが、


「うん。わかった。伝えとく。そろそろ帰るから。バイバイ。」


けんたが、


「LINEやっている?名前はけんたくんで検索して写真が僕の後ろ姿の写真だから。」


ゆうなが、


「帰ってから登録するよ。バイバイ。」


ゆうたが、


「何話していたの。」


ゆうなが、


「けんたがゆうたに僕からも謝るよ。ごめん。これからもいつも通りに仲良くしよう。と言っていたよ。」


ゆうたが、


「うん。ありがとう。帰ろっか。」


ゆうなが、自転車に乗る準備をしている時、ゆうたが、


「なんか怪しい。」


と小さな声でつぶやいた。


続く


〜次回〜 


ゆうたが、新友達を作る。でも、何かが起こってしまう。

ゆうなとけんたは大の仲良し関係になっていった。

ゆうたがゆうなにいきなり何かを言われてしまう。

ゆうなは、大丈夫なのか・・・・


公開予定が決まったら知らせます!


⭐️第3話執筆中⭐️









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る