第4話 流れ着いた『意志』

          _______『意志』発芽確認しました。_______

『、、す』     

「・・きて!起きて!⬛︎⬛︎!」

もう朝か、

「全く寝坊助なんだから!今日は教会で魔法の授業でしょ!先生がこれだと、しめしがつかないでしょ!全く…朝ご飯出来てるよ!」

 変な夢だった、何も見えないのに感情はしっかりあって、まるで

            『意志の篭った、拷問部屋』

まあ所詮は夢か、さあ準備しなきゃな。今日は「魔法の基本」の授業か、チョークさえあればいいかな。

「ほら、早く行かないと遅れるよ。お皿は片付けとくから。行ってらっしゃい、⬛︎⬛︎!」

「行ってきます、姉さん。」

                教会

 なんかいつもと違う…憎い?教会に怒りが湧いてくる。嫌な感じがする…

貴族ばっかだな。授業料高いしな、そのくせ給料低いし、気が滅入る。

「では、全員集まったので授業を始めます。」

「まず、人の魔力量は多少の差はあれど、基本同じです。生命維持に必要な最低量しかないです。魂と肉体を繋ぐために必要な最低限しかありません。」

「ですので、魔法を使う時はスキルで空気中の魔力に干渉するか、魔法具や、魔具を使って空気中の魔力に干渉して発動させます。」

「魔法具と魔具の違いは、魔石を使って魔法式を増幅させるのが、魔法具。それ自体に魔法式が埋め込まれていて魔力を込めると発動するのが、魔具です。分かりましたか?」

「「はい」」

「次に、魔法の発動についてです。スキルでの発動は少し複雑なので、先に魔法具での発動を説明します。まず魔法式を思い浮かべて、その状態で魔法具に魔力を流し循環させ、魔法具と体の中で繋がる円を作る、そうしたら魔石部分に魔力が集まってきて自動で属性付与され、詠唱すると発動します。」

「百聞は一見にしかずですので、火球を見せます。」

「『2128313』これが火球の魔法式です。そして詠唱は『火球』です。そのままですので覚えやすいと思います。」

「では、発動させます。」

        _______『2128313』_______

「『火球』」       ボンッ、

「これが火属性最低級魔法『火球』です。」

 

「そして、魔具での発動の仕方は、魔力を循環させたら全て自動でやってくれます。ですが、基本一つの魔具に一つの魔法式ですので、楽ですが使い所は選びましょう。」

「難しい魔法は魔具の方が良いですけど、汎用性は魔法具の方が良いですね。」

「今日は、ここまで。次回は、スキルについての授業をします。では、また明日」


 ふぅ、疲れた…ん?魔撃祭の招待状か、魔法の腕を競う祭って言うけど、貴族の娯楽のための祭だろ…5連覇して引退しただろうが、招待すんなよ。

『俺』のスキル『撃滅』は、魔法の威力を1000倍まで強化できるスキルだから一対一の戦闘は、見せ物として良くないだろ…

                 五時間後

帰るか、小さな頃から夢だった教師って仕事も、蓋を開ければ給料出ないのに時間外労働ばっか、家帰っても教材作り、さすが教会だな。

「ただいま〜姉さん、夕ご飯なに?姉さん〜?寝てるのか?」

居ない。どこ行った?もう九時だぞ、用意されてる二人分のシチューはまだ温かい。

「裏口が壊されてる…まさか最近多発している、『人攫い』なのか?』

『人攫い』は前からずっと調べていたが、姉さんを、クソが、、

教会の上の奴らと貴族が関わっているのは、わかっている、

               『****絶**殺**やる。』

   _______『意志』定着確認しました。実行します。_______


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