卓上の戦争

______俺、今度告るわ。


仲の良い友達から告げられた一言。


友達からの宣戦布告。


君より前からあの子が好きだった、そんな言い訳は通用しない僕とあいつの戦争のはなし。


あいつが君の事を気になっている事は前から薄々気づいていた。そして、あいつが本気を出したら僕には勝ち目がない事も知っていた。それでも僕は君が欲しい、そう心の中では願っていた。まあそんな事考えたってすぐに何か変わる訳でもない。1度寝れば良いアイデアが浮かんでくるだろう。僕は布団に潜った。




大変だ 。


聞いてないぞ。


あいつ、もう告ったらしい。


目が覚めるとスマホには大量の通知が溜まっていた。どうやらあいつが告ったらしい。僕が寝ている間に抜け駆けだ。こんな事ならもっと早くから君に好きと伝えればよかった。


ピコン


1件の通知が来た。僕は内容を確認した。


「突然でごめん、好きです付き合ってください。」

「すみません…無理です。」

「知ってた笑」


告白した時のスクショだろうか、どうやらあいつは振られたらしい。僕はそれを見て肩の荷がおりたような気がした。


まあ、最近君の事を知ったあいつが上手くいく訳ないし別に君が周りから評価されてると思えば悪くない気がするし今度あいつを慰めてやろう。


我ながら気持ち悪いなと思ったがそれも自分の良い所な気がした。


調子に乗った僕は君に今日も告白をした。


僕は君に今日も振られた。




最近振られる時の感覚が癖になってきた気がする。病気かな?(末期)

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