箱根編

旅館戦 1

「よし」

零は木刀を正面に構えゴブリンと向き合ったそして

(思考加速、、、よし、発動した)

思考加速を発動させた 

「ギャャ」

ゴブリンが突っ込んで来た しかし

「遅いな、小学校のドッチボールみたいな速度だな」

思考加速のお陰で零にはゴブリンの突撃速度が小学生のドッチボールの球と同じくらいの速度に見えた 

「よっと」

零は冷静にゴブリンの突撃を交わし

「おら!」

隙だらけのゴブリンの首筋に木刀を一閃した

「グギャー」

ゴブリンは断末魔を上げて灰になった

「い、一撃?!」

零は一撃で討伐出来たことに驚愕の声を上げた

「いくら背後から隙を付いたとはいえ、俺の物理攻撃力でいけるものなのか?」

(木刀の火力か?、、、見てみるか)

「鑑定」

零は木刀に鑑定を使った


木刀

物理攻撃 15

魔法攻撃 5



「ならほど、、、いや、普通に強いな」

(武器大事だなぁー、、、)

零は鑑定で得た情報を分析した 

「これからどうする、、、」

零はこれからの行動について考えていた

(一先ず、こんな山奥に居るのは不味いな。

となると装備をしっかりと固めたいな、、、)

「流石に夜に外に出るのはキツい、、、となると…



今夜  旅館制圧

明日  旅館近くの街の探索

明後日 箱根からの脱出


っていったところだな」

零はそう予定を立てた

「さて、動きますか」

そう言うと零は部屋にあった服を動きが鈍らない程度に着て靴を履いた それと同時に

「そう言えば、この旅館防音だから悲鳴が聞こえないけど、、、ほかの人どうなってるんだ?」

(ドッチボールの球の最高速度はプロで90〜100km/h、一般的な小学生はそこ四分の一だとすると実際には40km/hぐらいであのゴブリンはつっこんでくると、、、スキル無しでいきなりそんなのに襲われたらほぼほぼ助からないな、、、)

そんな恐ろしい事態を予測した

「この旅館は2階は無いが面積がかなり広い、、、さっきのゴブリン以外来て無いのをみると多分数はそこまで多く無いはず、、、一先ず、刃物のある調理場に向かうか」

そうして零は割れた窓から外に出た

「調理場は食材の搬入があるはずだから外から回れるはず。 さて、、不意を突かれないやうに行きますか」

そうして零は木刀を構えながらゆっくりとベランダを歩いて行った



「居ないな、、、」

3.4部屋見て見たが死体はあるけどモンスターは居なかった

(扉が開いていることを見ると悲鳴に釣られて旅館中にいるっぽいな)

零がそう考えてあると

「ん、あれは、」

零はの目線の先には

「魔法陣?」

いかにもな魔法陣が出てきた そして

「ギャャ」

「ゴブリンか、」 

ゴブリンが魔法陣から現れた

「なるほど、あれがモンスターの出現方法か」

零はモンスターの出現方法を目の当たりにし、驚きと感心を覚えた

「あいつ背後向いてるな、、、やっちまうか」

そういって例は木刀を改めて構えながら静かに近づいていった そして

ボコ

「ギャ!」

「良しと」

ゴブリンを潰した

「結構楽だな、、、思考加速があるからか」

(2個もスキル取得できるって、、、運が良かった、、、そんな簡単に片付けていいのか?)

零はそんなことを考えながら再び足を進めた




「良し、着いた」

数度ゴブリンと戦闘をしたが、いずれも単体だったので無傷で戦闘を終えることが出来た

「さてさて、中はどんな感じかな」

そう言って零は窓から調理場の中を覗いてみた すると

「、、、えっと、1.2.3.4.5.6体かー、、、多いな」

調理場には6体のゴブリンが料理人を食い散らかしていた

(6体はキツすぎるだろ!しかも全員刃物持ってるじゃ無いかよ!どうする?)

「一先ず、ステータスオープン、鑑定」



月詠零

物理攻撃 12+15

魔法攻撃 15+5

物理防御 7

魔法防御 9

俊敏   11

魔力量  8/11

スキル

鑑定>

思考加速 レベル1>



「ステータス上がったな、、、思考加速って魔力使うのか、危ないな」

(仮に増えた魔力量があるとして15分間使って3減るのか、、、となると危ないな)

零は自身のステータスを見てそう結論を出した

「ゴブリンのステータスが今までと同じことなら、包丁とかの間合いが小さいのはどうにか、、、いや複数来られたら危ないぞ」

「多少の損傷はもう避けれないか」

零はそう言って扉に手をかけた  そして

ガラガラガラ

「おら!」

調理場につっこんだ 同時に

「「ギャャ!」」

中にいたゴブリンは一斉に気づいたが

「まずは一匹!」

ドカン

「ギャ!」

例は扉付近にいたゴブリンを一体討伐した そして

「次!」

ズパン

「ギャ!」

その勢いのまま次に近くに居たゴブリンも討伐した そして

「よし!」

零は壁を背にして残りの4体のゴブリンに目線を飛ばした

「「ギャャ」」

ゴブリン達は包丁を持ったゴブリン3体が前にその後ろに刺身包丁を持ったゴブリン1体というか布陣だった

(前三人を躱して、後ろの刺身包丁を潰すか)

零がそう考えると同時に

「「「ギャ」」」

前の3体が、一斉に突っ込んで来た

「さて、、、よっと!」

シュ

零は前に大きく跳んで3体を躱すと刺身包丁持ちのゴブリンに切り掛かった そして

バキ

「塞がれたか」

ゴブリンは刺身包丁で木刀を受け止めた  だが

「ギャ!」

衝撃で刺身包丁持ちのゴブリンは吹き飛ばされた

(よし!一気に方をつけるか)

零はそのまま刺身包丁持ちのゴブリンに襲いかかった。

刺身包丁を持ったゴブリンは何とかただ上がったがその時には

「おら!」

零は木刀を振り下ろそうとしていた だが

グサ

「え?」 

突然零の左足に激しい熱さが襲った そして

ガタ

零は体勢を崩して刺身包丁持ちのゴブリンを通り越して転んでしまった

(何だ?!)

零が熱さに耐えながら左足を見ると

「包丁?」

そこには包丁が10cmほど刺さっていた

「投げられたのか!」

そう先ほど躱した普通の包丁持ちゴブリンの一体が零に向かって包丁を投げそれが零の左足に当たったのだ


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