第84話 一階と二階を探索
では、他の部屋を探索しようか。
トエドゥの部屋の隣に入ってみた。
そこには大量のダンボール箱が積まれていた。
ここは倉庫か?
ここにスローライフメタルとインクがあるかもしれないな。
探してみよう。
俺はダンボール箱を開けてみた。
中には『超高カロリー! うますぎ! 油脂油脂油ラーメン』と書いてあるカップラーメンが入っていた。
なんだこれは?
胃もたれしそうなラーメンだな。
まあ、こんなのどうでもいいか。
他のダンボール箱を開けてみよう。
『油砂糖山盛りチップス』と書いてあるスナック菓子。
『糖分たっぷり揚げパン』と書いてある菓子パン。
『超超超高カロリー! 激甘チーズケーキ缶』と書いてある缶詰。
『飲む糖質脂質』と書いてあるペットボトル飲料。
このようなカロリーが高そうなものが大量に見つかった。
こんなの食べてたら、太るに決まっているよな。
どうやらここに目的のものはないようだ。
では、次の部屋に行くか。
隣の部屋に入ってみた。
そこはまた倉庫で、大量の高カロリー食品が入ったダンボール箱が山積みにされていた。
その隣も、さらにその隣もだった。
あんなものどこで手に入れているのだろうか?
まあ、そんなのどうでもいいか。
次に行こう。
隣の部屋の扉を開けた。
そこには流し台、ガス台、レンジ、テーブル、冷蔵庫が複数置いてあった。
さらに白いコック服、コック帽、目出し帽、マスク、ゴーグルを身に着けた、体格の良い料理人のようなヤツがひとりいる。
どうやらここは調理室のようだな。
「何者でゴザル!? 侵入者でゴザルか!?」
料理人に見つかってしまったようだ。
「むっ、これはスローライフオーラでゴザルな!? なるほど、そういうことでゴザルか!? わざわざ戦闘係の手を煩わせるまでもないでゴザル! 貴様らはこのスローライフ邪魔し隊、食糧調達係『クツク』が成敗してくれるでゴザル!!」
「いや、あいつらに仕事を回した方が良い気がするけどな」
その方が運動不足の解消になりそうだしな。
「貴様らだけなら不要でゴザル! 戦力温存でゴザル!!」
「温存しすぎなんじゃないか? 過保護だと思うぞ」
トウドゥたちがアレだからなぁ。
「問答無用でゴザル! 覚悟でゴザル!!」
クツクが向かって来た。
「くらうでゴザル!」
クツクが拳を振るってきた。
俺は横に跳び、回避した。
「逃がさんでゴザル!!」
クツクが追撃してきた。
「おおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
クツクは怒涛のごとく攻撃してきた。
俺は反撃の糸口をつかめず、回避に専念するしかなかった。
くっ、こいつ強いぞ!?
なんでこいつが食糧調達係なんだ!?
戦闘係の方が良いんじゃないか!?
「援護するゲスッス!」
シャワイヤーがいつの間にかクツクの背後に回り込んでいた。
そして、ホースの部分でクツクの腰を打ち据えた。
「ぐああっ!?」
クツクは壁に激突した。
俺はスローライフオーラ魔法で身体能力を強化し、剣を出した。
そして、クツクを斬り裂いた。
クツクは動かなくなった。
なんとか倒したようだな。
クツクの奉納部位はコック帽らしいので、脱がせてアイテムボックスに入れてもらった。
他の部分は買い取ってもらえないそうだ。
では、さっきの部屋を調べてみるか。
どうやらここには食料品と調理器具しかないようだ。
まあ、調理室みたいだし、当然か。
では、他の部屋を調べてみよう。
隣の部屋に入ってみた。
そこにはレッドカーペットが敷かれている、豪華な下り階段があった。
ここには地下もあるのか。
まだ一階をすべて調べていないし、下りるのは後にしようか。
では、次の部屋を調べよう。
他の部屋は倉庫か、戦闘係の部屋だった。
どうやら一階にはスローライフメタルとインクはないようだ。
では、二階と地下のどちらに行こうか?
二階への階段が近くにあるから、そっちからにするか。
俺たちは二階にやって来た。
中央は吹き抜けになっていて、階下が見える。
周囲には扉が三か所ある。
そして、ここもゴミだらけだ。
掃除係を作った方が良いんじゃないか?
まあ、それはどうでもいいか。
とりあえず、手近な扉から開けてみよう。
中には書類が散乱している机と、ベッドが複数置いてあった。
そして、その上に白衣と白い目出し帽をかぶった、人間型の生物が三体寝ていた。
ここはなんのための部屋なのだろうか?
ちょっと調べてみるか。
俺たちは寝ている連中を起こさないように、こっそり部屋に入った。
そして、机の書類を見てみた。
これはメモ用紙のようだな。
『スローライフとは何か?』
『スローライフを望む人間の心理とは?』
『スローライフを断念させる方法とは?』
このようなことが書いてある。
これはスローライフを研究しているということなのか!?
スローライフ邪魔し隊には、そんなことをやっている連中もいるのか!?
まあ、そんなのどうでもいいか。
では、ここを調べよう。
スローライフメタルとインクらしきものはなかった。
次の部屋に行こうか。
他の部屋もスローライフを研究している部屋だった。
ただ、研究員と思われる連中は、みんな寝ていたけどな。
今は就寝時間なのかな?
部屋を調べてみたが、目的のものは見つからなかった。
二階にはないのようだな。
では、地下に行ってみようか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます