3曲目 『雨宿り』

「アメダー」

「工場に返品しとこ」

「思考回路に異常値がみられる」

「唐突に裏声出しやがってよぉーッ、正気を疑うじゃあねぇかァ」

「未成年飲酒反対」

「まさかあの有名な漫画を知らない?お知りにならない?あなたともある者が!?!?!?」

「黙って待てないの?」

「お?????肯定と見なすぞ?????」

「上目遣いが微塵も可愛くないし殴りたい」

「この顔に傷を付けられるとお思いで?」

「あ、良いの?ちょっと待って」

「コンパスって凶器なんだよ?」

「え、傷付けて良いって」

「殴ってくるかと思ったら刺す方だったじゃん」

「いやこれを握って殴ろうかと」

「犯罪ですよ?」

「承諾済みでしょうが。何やっても良いって」

「曲解が激しい、曲がりすぎて捻れてない?」

「ひねくれてるのはお前定期」

「アンタだけには言われたくないわねぇ」

「唐突にオネェにならないで?」

「口調だけで断定するとかwwwんっふ」

「いつ見ても腹立つ顔だな」

「可愛いって言えっ、いっぱい可愛いって」

「可愛いねwwwww背伸びしちゃってwwwww 」

「背伸びしてんのはアンタでしょ?」

「めんたまないないなったんだねぇ~」

「おちゅむないないなったんだねぇ~」

「チーズの絞りカスしか入ってなさそうな脳味噌してんねぇ!……くちっ」

「ほら見ろやっぱりこの雨の中で駅に行くのは無理があったのよ」

「さっきオッサン以上にクソデカいくしゃみしてましたよね?」

「幻聴幻聴。予報では何もなかったのになー」

「どっかで時間潰すか?」

「そもそも止むか分からんからコンビニで傘買うのもアリではある」

「あそこにファミレスあるけどどうする?」

「んーちょい待て……おぅ、これ4時間ぐらいしたら止むっぽいよ。ちょっとメニュー覗くか」

「ちらりんちょ……たっっっっっか」

「お財布に持ち合わせがないですね」

「仕方ないな、こうなりゃ……」


 この後滅茶苦茶カラオケした。雨は5時間後に止んだ。カラオケは6時間やった。

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