4曲目 『ぬいぐるみ』
「この前遊びに行ってきたお土産」
「何」
「ウサギのぬいぐるみ」
「間違っても男子に渡すものではないよね」
「触ってみ?」
「包装失礼しまー。……ぅゎふゎふゎ」
「もっふもふだったからさ」
「しゅごぃこれ」
「……ふふふふふふ」
「おいてめぇ突然撮るんじゃねぇよ」
「この表情が見たかったァ……ッ!」
「やり口が詐欺師のそれ」
「鷺?そりゃ可憐で美しいからね、ありがとね」
「耳鼻科行こか」
「病院をスーパーか何かだと思ってる?」
「遂に気が狂い申し上げた」
「気が違ってるのはアンタが先でしょ」
「え?自覚無し?」
「学校でうさぎさんを撫でる奴に言われたかないいねぇ!表情が株で金を溶かした挙句推しが引退して夕飯のおかず何もない独身女性みたいだし」
「経験談かな?」
「残念何一つとしてかすってない」
「ウソツキ!(裏声)」
「ウサギで顔隠すのやめてくれない?」
「ボクノコトガキライナンダネ!(裏声)」
「衆人環境でウサギのふりをするとかマジ?」
「おこちゃまのお守りをしないとだからね」
「自己紹介どうもありがとう」
「漸く認めたかぁ」
「てかずっと触ってるけど」
「すっごく気持ちいい。正直気に入った」
「やはりこの目に失敗はないって」
「本人が失敗してるからそれは見えなくても仕方ないね」
「棚上げ得意っすね」
「天井にぶち当てるぐらいの胴上げしようか」
「お耳ないないしてる?」
「このふわふわお耳貸してあげようか?」
「ワーイウサギサン」
「うっっっっわキッッッッッッッツ」
「は?その言葉覚えとけよ?」
「えーキコエナーイ」
「そのちんけな耳延ばしてやるからな」
この後滅茶苦茶カラオケした。心と身体がぴょんぴょんした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます