第7話     悪夢


いつもの様に無印カバーをした恋愛本を片手に、ひとりでサンドイッチを食べていた。


本の世界に入った自分が主人公になって恋をする・・


しかし、今日はいつもとちょっと違うのです。


あの笑顔、かわいい声、天使みたい・・・


本の中の相手があさひくんと重なる。


考えてみたら、朝からあさひくんのことばかり考えてしまう。


これが……恋と言うもの?


ブルブル・・


ひとりで顔を左右に振り冷静に考えてみる。


相手は小学1年生でわたしは高校生、およそ10才は年下の彼になる。


愛に歳の差なんて関係ないって言うけれど、もしお付き合いしたとしても話題が合わないでしょう


ふふふ


ちょっと妄想しすぎかな、また先生に怒られちゃうね


現実に戻りましょう


はぁ~あ


最後の一口を食べようとしていると、私の後ろの席から噂話が聞こえてきた。

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