第3話

今日はいつものルートからコースを変更し、ちょっと遠くまで冒険してみることにしました。


しばらくすると、急にまるすけは歩かなくなってしまい、心配になった私は、まるすけを抱き上げると頭を撫でてあげた。


「 どうしたの? 」


「 クゥ~ン… 」


「 疲れたちゃったのかな? 」


「 ワゥ~!ワンワンッ! 」


「 きゃッ ちょっと!まる…… 」


急に暴れだしたまるすけを地面に降ろすと、わたしはリードに引かれながら、まるすけに公園の中へと連れていかれた。


しばらくまるすけの後を追って走って行くと、スベリ台の奥のほうで何やら騒いでいる声が聞こえてきた。


更に進むと、地面に置いてあるランドセルが見えた。


小学生?


まるすけはその方向へと更に走って行き、少年達の近くまで来ると、まるすけが急に猛ダッシュをし始めた。


あまりの速さに、わたしの手からリードがすり抜けてしまった。


「 あッ、行っちゃダメッ! 」


そのまま、まるすけは少年達の中へ飛び込んで行ってしまった。


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