主人公の能力
スカウトが覚える能力は以下の通り。
常時。
視力強化――視覚に拡大、縮小機能を追加する。
脚力増強――脚力に補正、足が速くなり、ピッチとストライドに補正。
筋力補正――筋力を補正する。
筋力増強――任意の筋力を増強する。しかしソルジャーより増強値は低い。ヴェーダラの血液より心臓が強化される。
体感補正――体勢が崩れるのを防ぐ。体の歪みを正す能力。
鋼の心――物おじしなくなる。物事に動じなくなる。
ナイフ補正――およそナイフ、短刀、小刀と呼ばれるものの扱いに補正が生じる。ヴェーダラの目により、これらの武器を所持した時、その武器の扱い、隠された能力、仕組みを理解できる。解読できるわけではない。扱えるかは努力による。
中距離、遠距離武器補正――近接武器以外の武器を扱う補正を得る。ヴェーダラの目、その能力より所持した武器の扱い、隠された能力、仕組みを理解できる。しかし解読できるわけではない。
任意。
サーチアイ――視覚上の敵や地形を認識できる。地形を無視して見たい物を見ることができる。
マッピングディスプレイ――サーチした地形、敵をマップに表示する。表示したものは望めば他者も視認することができる。
王国制マリアンヌ式射撃法――任意のスイッチ。遠隔攻撃において強力な補正と補助(モーション)を得る。
王国制マリアンヌ式近接射撃法――任意のスイッチ。近距離における射撃に強力な補正と補助(モーション)を得る。
精神統一――引き金を引く瞬間息を止めることで発動する。ナイフを刺す瞬間にも生じる。またその時、ヴェーダラの目により、予測される射線が見える。
二連射――遠隔武器の一部において連射モーションが発生し、連続での射撃が一連の動作として補助される。
五連射――上記同文。
十連射――上記同文。
高速前進ステップ――特定の目標地点まで一足でたどり着くことができる。飛ぶ距離は筋力に比例し、補正はあるが物理的に不可能な距離には到達することができない。
高速離脱ステップ――バックステップにおいて強力な補正を得ることができるが、物理的に不可能な距離、又は不可能な場所への移動はできない。
夜術。
夜術を使うには、授けられし夜術書が必要となる。人には本来魔力などの動力源が無いため、これらは契約した神のエネルギーを代行し実行することとなる。よって契約レベルを超える術の発動はできない。契約レベルはロウと複合して上昇する。
夜術書ネクロマンシアは合計百ページを超える術本である。
本に描かれた発動式、回路へエネルギー(仮に魔力とする)を流すことで発動する。一ページに一つの術というわけではなく、何ページにもわたり記載されている術もある。
本来なら本を出し、ページを開いて魔力を通し、術を発動するのが手順であるが、本を掴み、望んだ術を思いえがきながら力を通すだけでもある程度の発動は可能である。しかし思考やページが識別できず、本が使い手の意思を読み取れない場合は不発する。
又≪しおり≫をページに挟むことで、簡略した発動が可能になる。どれくらい簡略化できるか、また何種類簡略化できるかは持ち主の能力による。
夜術における代表的な魔術は以下の通り。
エルフリーデ――人、生物の姿を模した魔力体を創造する。ある程度は自動で動かすことが可能。一人称、三人称として扱うことができ、能力は発動者に依存、または比例する。
ある程度自立するが、意思はない。発動者の意思を察するが限界はある。
例1。朝起きてコーヒーが飲みたいと思う。
答1。エルフリーデはコーヒーを入れて持ってくる。
例2.朝起きて、≪店の名前≫のコーヒーが飲みたいと思う。
答2。答え1と同じコーヒーを入れて持ってくる。
またエルフリーデは夜術書の管理者であり、一度製造されると本から自立し、魔力が切れるまで消えることは無い。
現在エルフリーデは黒羽の外装の中におり、その手には夜術書が握られている。この裏技により、本を握らなくとも思うだけで察したエルフリーデにより術が発動される。しかしエルフリーデに内蔵している魔力で発動されるため、魔力が切れた場合は消失し、術を発動することができなくなる。魔力は契約者が神から授かり、神は契約者の発動した術には関与しない。エルフリーデは通常自己で魔力の補充ができないため、契約者より魔力を補充、または新たに発動して貰う必要がある。
ヴェーダラの影――ヴェーダラの分体を召喚する。使徒のレベルにより大きさが変わる。
ブラックドッグ――ブラックドッグを纏う、又は複数創造する。身に纏うと気配が消え、移動に有利となり、複数創造し、敵を攻撃、又は索敵に使うこともできる。
サクリファイズエア――自身や他に死亡するほどのダメージが蓄積した場合、代わりの対象に触れ発動することで、自身の死と相手の死を入れ替えることができる。また死に直面した場合、対象に触れることで触れた相手と自身の死を入れ替えることができる。
ハンドトゥハンド――掌の中に対象を引き寄せる小さな引力体を召喚する。手の平以外に召喚することはできない。
ネクロマンシア――死後数分の死体を眷属として使役できる。ただし死亡直後の死体が必要であり、二体までに限る。能力は生前によるが、記憶などは存在しない。
本術は、夜術書の名前にもなっている術であり、使役された死体はぬいぐるみの姿へと変貌を遂げる。
エナジードレイン――触れた相手より生命エネルギーを吸収できる。
サイコオーラ――不可視のオーラを身に纏う。このオーラは自由自在に形を変えられ、物質にも干渉できるが、物体を透過することはできない。操作熟練度より遠くの物体を掴むことはできる。又リリスの使徒より発するテリトリーにオーラを上乗せすることで強力な物理干渉を得、さらに精神に多大な影響を及ぼす干渉を引き起こすことができる。
精神への干渉による効果には、硬直、恐怖、麻痺、失神、混乱などがある。しかしこの効果はそれらの感情を有する生物にのみ有効であり、感情のない物には意味をなさない。
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