第172話 愛の結晶を作ろうではないか
おっと、クロードきゅんに少しばかり怪しまれたかもしれない。
しかし、私がクロードきゅんを狙っているという事が感づかれてはいないようでホッと胸を撫でおろす。
そして、パメラ先生を含めてアンチエイジングをしてこなかった先生方に、そもそも数百年も歳を取ってしまっている事を考えれば教師陣でクロードきゅんの恋愛対象としてストライクゾーンに入っているのは私だけと思って良いだろう。
早い話教師陣にはライバルがいないという事である。
確かに、だからと言ってクロードきゅんの同級生がライバルでは若さと言う武器と同年代だからこその同じ価値観という武器を持った強敵を相手にしなければならない事には変わりない。
しかしながら考え方を変えれば『大人の女性』という武器を持っているのは私だけであるという見方もできるわけで。
同年代では出せない大人の魅力でもってクロードきゅんを篭絡していけば良いだろう。
これはその他ライバルたちと比べて、まさに唯一無二の個性として発揮してくる事だろう。
あぁ、白馬の王子様の存在を信じてアンチエイジングを怠らず、そして日々化粧の技術を向上してきて良かった。
これはもう、クロードきゅんの嫁枠である七人の内の一人に入ってしるのではなかろうか。 いや、入っているはずだ。
という事は、これはもう私はクロードきゅんと、その、そういう行為を経て子供を身ごもり、母となって幸せな家庭を気付く事が約束されている未来を掴んでいると言っても過言ではない訳で……。
あぁ、クロードきゅん、クロードきゅん、クロードきゅん、クロードきゅん、クロードきゅん、クロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんクロードきゅんっ!!!!
「はぁっはぁっ!!」
「ほ、本当に大丈夫ですかっ!?カレンドール先生っ!! 息が荒くなってきてますが……もしかして閉所恐怖症とかじゃないんですかっ!? 生徒の前だからって無理して教師を演じる必要はないんですよっ!!」
「ほ、本当か? クロード……。 本当に今私は教師を演じる必要はないのか……っ!?」
「ないですっ!! 今は教師と言う立場を気にするよりも先生の体調を気にする方が先決ですからっ!!」
こ、これは……言い換えれば『教師と言う仮面を脱ぎ捨てて、欲望のままに俺を貪ってくださいっ!! 小作りしちゃってくださいっ!! カレンドール先生っ!!』という意味で良いんだよねっ!?
「お互い了承の元に愛を育み、そして愛の結晶を作ろうではないかクロードきゅんクロードきゅんっ!!」
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