第170話 教えない方が可哀そう
いや、もしかしたらクロードきゅんもその特殊性癖であるかもしれないので四十代以上がストライクゾーンであるかもしれない。
そう考えると、もし私とクロードきゅんが恋人同士となり、そして婚約と言う話になった時に私の母親を紹介した結果、私の母親とも結婚するという最悪な結末があるかもしれないのである。
しかもこの場合クロードきゅんが熟女好きという事を想定すると、私よりも私の母親といちゃいちゃし始めるかもしれないのだ。
そんな事許していい筈が無い。
そして私の母親の事である。
自分の娘の結婚相手にまだ結婚できる枠が開いているのであれば間違いなく猛アタックしてくるに決まっている。
なんなら結婚できる枠が七人全て埋まっていたとしても関係なく猛アタックからの他の婚約者を蹴落としに来る可能性も容易に想像できるので恐ろしい。
なのでこの場合クロードきゅんが熟女好きであればかなりヤバイ事になりそうな事が想定できるため、事前にクロードきゅんが熟女好きかどうか確認する必要があるだろう。
というか確認しなければ安心して私の親に紹介なんてできやしない。
あと、ついでに『熟女はちょっと』となった場合は、その事をロリババア……じゃなくて学園長であるアーリャ・ウッドさんに伝えてやるべきであろう。
クロードきゅんは熟女属性は無いので四十を超えた女性はストライクゾーンから外れていると、伝えてやるのが優しさというものである。
学園長も御年数百歳だからな。 これはライバルを一人でも蹴落とすのではなくて、親切心からである。
実らない恋と知っていながら教えない方が可哀そうではないか。
「な、なぁクロード。 こんな緊急事態の時に聞くことではないとは思うんだが……一つ確認をしてもいいか? 一応これはお前の未来の事に関する事だからな?」
「? 別に構いませんよ。 なんでしょうか? カレンドール先生」
「ありがとう。 それで、クロードに確認したい事なんだが、クロードは熟女好きか? それとも一般的なストライクゾーンなのか?」
「いきなりですね。 そうですね、流石に俺の母親よりかは十歳ほどは若い女性が良いですね。 それ以上ですとちょっとキツイですかね。 それがどうかしたんですか?」
「そうかそうかっ! いや、なんでもない。 ただ私とクロードとの幸せな未来……んんっ!! ただこれから先そういった大人の女性からもアプローチが来るかもしれないからな。 事前に知っておけば事前にそういった女性たちをこちらで排除する事ができるかもしれないからな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます