第76話 精神的に弱っている原因
しかしながら、いつみても健康的な褐色の肌に巨乳というのはなかなかにこう、そそるものがある。
そう思うものの今はそんな事は二の次であるので思考の外へとぶん投げてリリアナへと話しかける。
「リリアナ、あれから指定した人物の捜索と、見つかった場合はそのまま尾行するようにという命令は上手くいっているのか?」
「はい。 問題なくご主人様から教えられた人物の捜索、及び尾行は問題なくできております」
「それは良かった」
そしてリリアナへ前回命令した事の進捗を聞いてみるのだが、どうやら問題なく遂行できているみたいなのでとりあえずは一安心というところであろう。
ちなみにリリアナに命令した内容というのは、前回ジュリアンナを助けた時にジュリアンナがあそこまで精神的に追い詰められてしまう何かがあると思った俺はリリアナへ『ジュリアンナの尾行と、精神的に弱っている原因の調査。 もしその原因が人間であった場合はその者の尾行と調査』を命令していたのである。
そして、俺はあの時リリアナに命令していた過去の自分にグッジョブと言いたい。
もしあの時リリアナに命令をしていなかった場合、今からジュリアンナが精神的に弱っている原因である父親の調査をしなければならず、作戦決行までには数日かかってしまっていただろう。
しかしながらあの時俺がリリアナに命令した事によって、間違いなくジュリアンナの父親については隅々まで調べ上げられている事だろう。
お母様が許可するくらいなのだから余程ダークエルフという種族は優秀だとは思っていたのだが、まさかこれ程までとは思いもよらなかった。
「ジュリアンナが精神的に弱っている原因でございますが、間違いなくジュリアンナの父親であるダグラス・グレイで間違いないでしょう。 そしてジュリアンナ・ラヴィーニとダグラス・グレイと姓が違うことからも父親であるダグラスはジュリアンナの母親であるアンジェリカとは婚姻関係は結んでおりません。 恐らく結婚してしまった場合自由に遊べなくなる為ダグラスはあえて結婚はしていなかったようです。 そしてこの男なのですが──」
リリアナはジュリアンナの父親について話始めるのだが、その情報量の多さに軽く引いてしまった事はバレていないだろう、と信じたい。
「なるほど、話を聞けば聞くほどクズ過ぎるな、流石に」
そしてリリアナが調べて来てくれたジュリアンナの父親であるダグラスの内容はそのどれもが人間のクズと呼べる程にはクズな内容であったのでこれで心置きなく制裁ができるだろう。
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