第66話 だって男の子だもん

「あのカレンドールの姑息な手段さえなければ後もう少しで私がクロードの担任になったのにっ! なんなら今から私のクラスに来ないかぅ!?」


 そしてパメラ先生は『ハッハッハッ!!』と笑いながら俺の肩に腕を回してくるではないか。


 そうする事によって自然とパメラ先生の筋肉質な身体なのだが女性特有の柔らかさを感じ取れ、それだけでなく柔らかな胸を当然のように押し付けて来ているので、その女性特有の、しかしながら全く違う二種類の柔らかさが俺を襲う。


「しかし肩に腕を回しただけで女性とは身体の作りが全く違うことが分かるなっ! 特に普段から授業などで生徒の身体を触ったりしている分、その違いが分かるというものだなっ!!」

「パメラ先生、セクハラで訴えますよ? クロード様を解放してください」

「いやすまんすまん、つい普段の癖でなっ!」


 そして俺が密かにパメラ先生の健康的な身体を全神経を集中させて堪能しているとニーナがパメラ先生にセクハラだから解放するようにいうではないか。


 はっきり言って『お前がそれを言うのかよ』と心の中で思ってしまい思わず口に出てしまいそうになるのを寸前のところでなんとか抑える。


 そしてパメラ先生は俺に一言謝罪した後、肩に回していた腕を解いて俺を解放すると共に、お胸様と女性のパメラ先生の健康的な肉体の柔らかさも一緒に離れていく。


 この世界で良かったと思うことはやはり男性というだけでモテるという事と、ナチュラルにスキンシップをしてくれ、その流れでお胸様も当ててくれるという事だろう。


 しかしながら俺がそう思っている事を表に出す、またはバレてしまうと大変な事になるのでここで『先生の柔らかい身体をまだまだ堪能したいので首に肩を回して接触したままでいいですよ』などと言えるわけもなく、ただ心の中でニーナへ『余計なことをしやがって』と悪態を吐くくらいしかできないことがもどかしい。 非常にもどかしい。


 はっきり言って複数の女性と性で乱れたい。


 だって男の子だもん。


 しかしながらそうなった場合俺が体力的にもたないのと暴動が起きかねないので常に『女性にはあまり興味がありません。 なので女性の身体にもあまり興味がありません』と言う体でいなければならない。


 最悪死人も出そうなので俺が女性の身体に興味があることはバレるわけにはいかないのである。


 しかしながら先程の別室での着替えでニーナに勘付かれた気がするので、特にニーナがいる時はより一層気をつけながら堪能する必要があるだろう。

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