第64話 母親と比べればニーナに軍配が上がる

 しかも、異性との着替えを合法的に同じ空間で行い、ニーナとジュリアンナの生着替えをこのまなこで眺める事ができたのである。 これを天国と言わずなんと言うのか。


 普段は俺が見られる側であり、また俺から異性の着替えを盗み見るなどと言う事は俺の前世から持っている価値観や、万が一バレてしまった場合を想定したら流石にできない為今まで俺は我慢に我慢を重ねてきたのである。


 そりゃ俺だって男性であり、当然男性で生まれたからには異性の身体や下着が気になるわけで、今までずっと我慢してきたのである。


 当然この世界でのエロ系のアイテムは全て女性であり官能小説も全て女性向けときている為俺の自家発電は全て妄想かラッキースケベで出会えたパンチラを思い出しながらでしかできなかった。


 この世界では前世と違って男性に対する羞恥心は薄い為パンチラなどは日常生活でも一週間に一度は出会えるほどなのだが、それが良いかと言われれば、そればかりも流石に飽きてくるというのが現状である。


 というか、そもそもそういうのは相手側に羞恥心があってこそその真価を発揮るるのであって、見られても別になんとも思わないというのはエロくないのである。


 例えるならばエロ本で裸を見るよりもグラビアの写真集でポッチを見つけた方が興奮するのと同じである。


 そんな生活をしていた俺にとってこの『ドキドキ異性の二人と生着替え』をいうイベントは新しいおかず獲得でもあり、神がくれたイベントであると思わざるおえない。


 そもそも俺が入学してくる事を分かっていながら着替えの事を何も考えていなかった、または考えていたのだが伝え忘れていたという確率は、アプリゲームのガチャで一回だけ回して一点狙いのほしいキャラクターを当てる位には珍しい事ではなかろうか。


 これも俺の日頃の行いが良いからこそ神がくれたイベントなのであろう。


 神に感謝。


 そんな事を思いながら俺はニーナとジュリアンナの着替えを盗み見るのだが、やはりニーナよりもジュリアンナの方を興奮してしまうのは仕方がないと俺は思うんだ。


 確かに、まだまだケツの青い子供であり恋愛対象や性の対象として見えるかと言われれば、もう少し育ってほしいというのが本心ではあるものの、幼い頃から姉のような立ち位置で一緒に育ち、普段から覗かれ、下着を自家発電に使用されてきたニーナと比べたら、どうしてもニーナ側には厳しいものがあると言わざるを得ない。


 今でさえ美人な母であっても、母親というだけで興奮しないのと同じである。


 流石に母親と比べればニーナに軍配が上がるのだが、その程度である。


 なので俺はロリコンではないし、ノータッチの精神は忘れていないのでセーフである。

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