第6話 岩が邪魔なら登ればいい

僧侶「勇者さま勇者さま!」


勇者「どうした僧侶よ」


僧侶「道が岩で塞がれていて通れないようです。荊棘いばらのみちですが、迂回して森を通りましょう」


勇者「なに、そんなことか」


僧侶「勇者さま、また前に一般市民を殴って強行突破したときみたいに岩を……!」


勇者「壊せないのなら登ればいいじゃない」


僧侶「え?」


勇者「見てのとおりロッククライミングだ、僧侶も頑張れ」


僧侶「え、え……え?」


勇者「それに、ゲームクリアしたらこの岩も消えるオチなんだろ?」


僧侶「は、はいっ……?」

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