第5話 武器の重さは見た目通りに決まっている
僧侶「勇者さま勇者さま!」
勇者「どうした僧侶よ」
僧侶「先程立ち寄った教会でメイスを奪ってきましたよ」
勇者「お前もお前でさらっとなにをしているんだ」
僧侶「神父さんは強かったですよ、ええホントに」
勇者「蘇生してくれた恩人になんてことを。ところで、そのメイスは随分と重そうだが、何キログラムなんだ?」
僧侶「さあ……量ってないから何とも」
勇者「体重計を用意した。量ってみよう」
僧侶「どうして魔王を倒すのに常日頃から体重計を持ち運ぶ必要があるんでしょう」
勇者「ふむ、十五キログラムか。そこそこあるな」
僧侶「でも重い分与えるダメージも大きいですよ」
勇者「僧侶、お前にそれは振り回せるのか」
僧侶「え、できるんじゃないですか?」
勇者「よくそういうものをヒョロヒョロなくせに軽々と振り回せるやつがいるが、ああいうのは業者が金儲けのために改造しているんだよ。最近の若いやつはYoutube ばかり見ているから変な妄想をだな……」
僧侶「は、はぁ」
勇者「ほら、早くついてこないと迷子になるぞ。メイスを使いたいのならお前が運べ」
僧侶「それくらい分かって……お、重いぃぃ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます