第25話
「正直…」
暫くの沈黙の後、ガイアンが口を開いた。
陽が落ちかけ、室内は暗く成って来ていた。寒く成って来てもいたが、暖炉に火の用意はされていなかった。
「幾ら話し合った所で、それが正しいか結局判らないんだから意味は余り、無いよな」
「やっぱりあいつ、生け贄に捧げようぜ」
ガルボックが再び、ジャフリカに目を向けた。
「有りだな」
「おい!」
「だが、それをしても無駄かもしれない…やっぱり我々が生け贄に成る手、一択だろ」
「怖いな…怯えて、死にそうだ」
シャウタールが、冷静な表情のまま呟いた。
「明日、司令官と話付けたら…」
ガイアンも、ジャフリカに目を向けた。
「勿論、俺の仕事は終わりだろ!帰らせて貰う…俺が残ってたって、邪魔なだけだろ!」
「勿論…ただ、一つだけ頼めるか?」
「なら取り分、増やさせて貰わないとな…何だよ?」
「アイカリアに戻ったら、鉄騎獣について調べられる限り、調べて欲しい」
「…判った」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます