第5話 ラオー語(ラオスの原語)の単語の勉強
男の通訳は主に現場作業で通訳にあたり二十五、六才くらいの若い女性は事務的な通訳を担当する事なになっているらしい。現地で準備するのは主に橋建設の経験した作業員を中心に募集する。
測量機器やパソコンなどは日本から持って来たが鋼材、セメント、重機は現地の物を使う事になっている。作業員や鋼材などが揃うまでは半月くらいの日数を要する。その間に測量や届いた材木や鋼材の点検、重機の点検をしなければならない。地元民を信用しない訳じゃないが、適切な材料が揃わないと立派な橋も出来ない。橋の建築にあたって通訳や他にベトナム、ラオス側の橋の建築に関する専門家も必要であった。
例えば建築材料のセメント、鋼材などを調達する人間、これから雇う作業員の管理責任者ベトナム、ラオス双方から二名ずつ計四名も加わった。
面接には日本人は介入しない。それは両国の責任者達の仕事であり、後は言われた通り仕事をしてくれれば良い。
ベトナム、ラオス側から各二十五名ずつ平等に募集しなければならない。双国の公平を保つ為のものだ。それ等はラオス政府責任者の青年が担当してなんとか人員と橋建設に使う重機や鋼材、木材、セメントが揃った所で初めての休みとなった。
しかし休日といっても、どこに行けば良いのか祐輔は暇を持て余していた。
そんな時、若い女性通訳のビオランが案内してくれると申し出てくれた。
通訳をしている関係から彼女とは良く仕事上で会話をしていた。まず海外に行くにはツアー旅行ならともかく、仕事となると現地の言葉を覚えなくてはならない。簡単な英語ならなんとかなるが、ラオスとなれば一長一短に覚えられるものではない。ラオスの主語はラーオ語でタイ語に類似している。それで最低限の挨拶程度の言葉は勉強して来た。
まず現地の最初に覚えた言葉は(サバーイ・ディー こんにちは)(ラーコーン さよなら)(ンガーム きれい)
(フー 分かっている)(フガー 知らない)(ありがとう コップ・チャイ)(ごめんなさい コトー)など覚えた。
つづく
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