第5話

 チロシです。


 僕の愛車のシムニ゛に、変な石が寄生したとです。


 エンジンルームは石が根っ子を張り巡らして、今はジャングルとです。


 それと、ラッキースケベ属性持ちだったと言う事実が発覚したとです。


 狐獣人の彼女の股間に、手が、手が挟まってしまったとです。


 シムニ゛の件は不安で一杯とです。ですがラッキースケベの件は嬉かとです。


 手に触れた彼女の固いお豆は、とても気持ち良かったとです……




~*~*~*~




 彼女が前方の茂みに叫び、彼女の仲間に接近してる事を知らせてる様である。でも顔を出しすぎると危ないから、チロシは彼女の右腕を掴むと少し強引に車内に引き込んでいる。


 それもこれも森の中の茂みの中を車で移動中なのだから、下手をすると彼女の顔を茂みの枝で傷付けてしまう恐れさえある。


 チロシは彼女の可愛い顔が傷つくのが忍びなかった。


 彼女はチロシに文句を言ってるが、チロシは彼女を相手にせずに車を進めていたが、獣の声の元には一向に到着できないでいた。彼女は急ぐ余りに焦りだしており、チロシの肩を急げとばかりに激しく叩くなかりである。


「キミ、叩くのを止めろ、下手をすると事故になる」


 チロシは女の子にそう言うが、彼女はチロシを叩くのを止める所か、更に激しく叩くのだ。此れにはチロシも堪らずに苦悶の表情になっている。狐獣人の膂力は人間の倍以上はある事はチロシも、身を持って理解している。


 狐獣人の女の子は、チロシの肩を叩いても埒が明かないと思ったのか、顔を赤らめながらチロシの左手を掴むと、彼女の服の中に誘導していた。


「ふぇっ?」


 チロシの素っ頓狂な声が車内で響いたが、彼女はチロシの手を更に服の奥へと導いていていた。


「フェァン……」


 彼女の甘い吐息が聴こえだした事で、チロシは前方の安全確認より、彼女の豊満な胸へと意識が集中している。チロシも男である。胸を触れば当然もみたい。揉みたいよな普通はね。


「キミ、さっ、さっ、触ってもいいのか?」


 このオッサンは何を言ってるのであろうか、こんな時に胸を揉む事だけに意識が集中していたのだ。彼女がコクリと頷くと、左手で前方に指を指す示していたが、チロシの目には既に彼女の左手は映っていない。


 チロシは胸を揉む事に集中し過ぎており、足の方はと言うと、足を踏ん張って胸を揉みしだいている為か、足を踏ん張っていた為にアクセルを全快までベタ踏みしていた。


 当然、茂みが多い森の中でアクセルを全快などすれば、どうなるかなど明白である。


(バキバキ、ガッタン、バキッ、ゴッ、パッキーン)


 チロシは運転をしながら左手で彼女の左乳房を弄っていたが、乳房の先に硬い物が指先にあたると、チロシは指先で摘みだして、コリコリと優しく指先で転がし始めだしていた。

 

 シムニ゛はアクセルを全快にされた事で、本来の性能以上に爽快に疾走していた。シムニ゛に自我が宿ったかの様に、シムニ゛はエンジン音を高鳴らせ、そして唸り、ご主人の命令を忠実に実行するししもべであった。


(ボォーーーッオオオオ、ウォーン)


 シムニ゛は嬉しそうにエンジンを鳴らし、足回りは酷い悪路も何のその、シムニ゛は平気なのか快調に歩みを進めていた。


「ンッ、アァッ、ンッグッ……」


 車内では非常時だと言うのに、此処だけは桃色と息な景色が全快に広がっている。先程までの緊張感は何処に行ったのか……


 彼女の計略は見事に成功した。チロシはスピードを最大限までだしており、車を進めていたからだ。彼女の仲間が待つ場所まで、もう少しの距離まで辿り着いている。


 彼女は顔を赤らめながらも、我慢していたが、チロシの手が必要以上に乳首を弄り廻したおかげで、彼女は感じており、彼女の膣内から分泌液がチョロチョロと垂れててきている事が彼女にも解った。


 チロシは興奮していた。何故か、それは彼女の巨乳が揉めば揉む程に柔らかいからだ。沈む乳房、張りのある乳房とは、また違った感触がそこにはある。


 揉みしだく、この場合に適した言葉など、この表現を置いて適切なものが見つからない。それ程までに彼女の乳房は柔らかく、そして、気持ち良かった。


 チロシは彼女の胸を揉む事に集中し過ぎており、茂みの先に何があるかなど、まったく考えていなかった。


 そして、茂みの切れ間が覗くと……




~*~*~*~



その物体は突如として、森の茂みから湧き出したのだ。そのせいで足を怪我して歩けない彼女は、仲間の助けを借りて大きな枝が太い大木に、投げて上げてもらっており、仲間が助けを呼んで来るまで、その安全な場所で待つしか出来なかったが、更に運が悪かったのか、近くを徘徊していた獣の群れが彼女の居る大木の下に来てしまったのだ。


 彼女は息を殺し身を動かさず、ただ獣が過ぎるのを待っていたのだが、獣達も馬鹿ではない。臭いで気が付くと、女の子に威嚇しはじめていた。


 女の子の心が折れかかっていた。


「#$%$&%’$%”e”」


 女の子は泣きながら何かを呟くが、何も起きなかった。


 女の子は虚しくて、寂しくて心細くて、泣いていた。女の子には泣く事しか出来なかったのだから仕方がない。


 泣いていた女の子は、ある異変に気が付く。遠くから異音が女の子の居る場所に近づいていたからだ。女の子は、もう駄目だと諦めていた。仲間から見捨てられたのだと、自暴自棄になり、下の獣の中に身を投じて死のうとさえ思っていた。


 だが……


「#$%$%&%’%&’%$#」


 聞こえて来たのは、女の子を置いて助けを呼びに行った仲間の声だったのだ。女の子は仲間が裏切って逃げたと勘違いしていたと、その時に気が付いた。


 女の子の目から、更に涙が毀れおちており、仲間の名前を何度も何度も木の上から叫び、此処にまだ居ると知らせていた。


「#$%&%’%#$%#%”e”」


 だが声からして、仲間の声が微かに聞こえただけだったので、距離はまだ離れていると女の子は察していた。



 

~*~*~*~




 その頃(桃色世界の話)


 「アァァッ、ングッ、ハァ、ハァ……」


 狐獣人の女の子は、チロシから胸を揉みしだから、そして女の子の股間からは膣内分泌液とチロシのミルクが流れ出ていた。


 室内は女性の蜜液の臭いで充満しており、チロシの興奮状態も全快である。


「こうか、こうがいいんか……」


 チロシは手遅れだった。現代社会だったら逮捕案件になっているだろう事は明白である。合意とはいえ、十代後半の女の子に如何わしい事をしているのだから、完全にアウトである。


 でも此処は異世界、そんな法律はない!


 合意ならば何をしても好い世界なのだよ。(ニチャリ)


 チロシのドス黒い心の中が透けて見えたのは横に置いといて、狐獣人女の子は、自分の高鳴りが段々と激しくなる事に危機感を覚えていた。また先程の様に我を忘れてしまう事が恐ろしかったのだ。


 あの時は、足を怪我した仲間の事を忘れてしまっていたから、狐獣人の女の子は後悔し恥じいるばかりであった。何故、あんな状況で発情してしまったのか、仲間が怪我をして助けを待っているのが分かっていたのに。それでも女の子は助けを呼ぶことには成功したのだ。


 経緯はどうあれ、仲間を見捨ててはいなかったのだから、女の子は立派である。


 悪いのは全部チロシだった事が、後に言葉が通じた時に判明した為に、チロシが血祭りにされたのは後日談である。


 彼女はチロシの指の攻めを耐えていた。そんな時に、前方方向から仲間の声が微かにだが、仲間が助けを求めている声が確かに聞こえだした事に嬉なり、彼女の目から涙がジワリと溢れでた。


「#$%&$%’$%#$”e”」


 彼女はチロシの手を振り切ると、顔を少しだけ窓の外に出すと、前方に向けて叫んでいた。


 そんな狐獣人の女の子の嬉しく、甘く苦しい声が森に木霊している。





 

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