第4話
チロシです。
悲しい事が二つもあるとです。
一つは若い女の子に犯されたとです。
様子は、可憐で清楚系の可愛い女の子とです。でも実はガッツリ系の肉食女子だったとです。十回も絞り採られたとです。僕の腰は既にHPゼロたい!
そして、もう一つは、愛車シムニ゛のグリルバンパーにボウリングの玉くらいの大きさの石がストライクで打ち当たってしまったとです。
辛かとですよ。涙がちょちょぎれ状態だとです。
~*~*~*~
俺はシムニ゛のグリルに打ち当たった石を確認する為に、直ぐに車の前に移動しているのだ。
「嘘だろ、何でシムニ゛ばっかりが悲惨な事になるんだよ」
俺はバンパーの前でしゃがみこみ、何処に石が激突したのかを確認していたが、何処にも当たった形跡を見つけられないでいた。
「んっ?あの衝撃と音だったら、確実に何かが壊れてる筈なのに、何処も壊れてないんだが、へっえ!?」
俺は石がバンパーに当たる所を目撃したであろう彼女に、身振り手振りの身体言語を駆使して問いただすが、彼女は石はココに当たって消えた。みたいな説明をしているが、あの大きさの石が消えるって、そんな馬鹿げた話を信じる事が出来ないでいたのだ。
「$%&$&’#”#”%#$&&$’$#”$(”e”)」
俺の鬼気迫る問いに対し、彼女は少し驚き涙目になっているが、チロシは彼女に気遣いが出来ないでいた。
多分だが、彼女が言ってるのは、こんな感じなんだろうな「確かに私は見ていたぞ、石が此処に当たったのお」そんな感じの事を言ってるはずだ。
これ以上の事を彼女に聞いても何もならないと判断したチロシは、彼女からシムニ゛に目を戻していたが、触れていたボンネットが脈打つ事に気が付く。
「んっ……地震か、それともエンジンが不調でも起こしたのか?」
チロシは、そう思ったからか、直ぐに地面に手を付くが、地面が揺れてる事はなかったのだ。地震ではないとすると次は、エンジンの不調なのかと思い至り、運転席に戻るとボンネットを開ける為のレバーを引いたのだ。
ボンネットを開けると、そこにはボーリングの玉が根を張り巡らしている。
「なんだよこれ……」
「%$&%&’%&$#%#$#」
彼女も何か言っているが、「マトラバウフェ」何だって?まるで意味が解らなかったのだ。
チロシは、彼女に石を指差してコレが何かと聴くが、先程の言葉しか出てこなかった。エンジンの隙間に入り込んだ石を取り除こうとしても、硬くてビクともしなかった。チロシは、埒が明かないと思うと、直ぐにシムニ゛が走行出来るかを確かめる為に運転席に乗り込んでいた。
「頼むよ、こんな場所で壊れないでくれよ」
エンジンは始動していたので、チロシはギアを一速に入れてから、ゆっくりとクラッチと離しアクセルを踏み込んだ。そうすると、シムニ゛のエンジンは今までのエンジン音とは明らかに違う音がしていた。
(ボォーオン、ボォーオン)
シムニ゛のエンジン音がパワフルに鳴っている。
「おいシムニ゛ちゃんよ。どうしたんだ?何か悪い物でも……あっ」
原因は明らかに、あの石だと思ったチロシは、運転席から出ると、直ぐにエンジンルームの前に戻ってきた。そこでチロシは気が付いた事があった。
「あれ、このエンジンって第二世代型のシムニ゛のエンジンじゃん」
そうチロシのシムニ゛は外装が第二世代型のボンネットにバンパーだったが、中身は第一世代型の中身だったのだ。それが、あろうことかエンジンが第二世代型のエンジンの型番になっていた。
何故、チロシが型番が解ったのかと言うと、エンジンルームの車体フレームに刻印されている部分が、その型番に書き換えられていたからだ。
「……これは……シムニ゛が進化したって事か?」
チロシは独り言を呟くと。隣で見ていた彼女が突然、チロシの方を揺さぶりだしたのだ。それも石を指差しながらだ。
「#$&%$&%$’%”#”$”#”」
どうやら彼女も驚いている様だが、チロシだって当然、彼女と同じ様に驚いていいたが、彼女は、またしても暴走しそうな勢いで石を車体から剥がそうと石を引っ張るが、ビクともしなかった。
剥がすより早くシムニ゛に根が、どんどん巻きついているのだ。
~*~*~*~
シムニ゛に巻きついた石が根を張るのを止まるまでには、少しだけ時間が掛かったが、俺がフェラチオされイクまでの時間よりかは長かった。
石が根を張り終える頃には、シムニ゛のバンパーからは角みたいな物が生えていた。チロシが角を触ると、角は脈打っている。まるでシムニ゛が生き物になった様である。
「#$%&%$”#”!”#$#”%$#%(”e”)」
彼女はシムニ゛を観るやチロシに掴みかかり、何かを言っていたがチロシには理解できなかった。でも彼女は涙を流しながらチロシに懇願していると思われ、何度も何度もチロシに頭を下げ、そして、理解できない言語でチロシに、彼女が獣から逃げて来た方角を差していたのだ。
「キミ、落ち着いてくれ、向こうの方角に何かあるのか」
チロシは、そう言うと彼女が指し示していた方角に指を差すと、彼女は涙ながらに懇願し続けている。これは何かがあるなとチロシも思い、直ぐに荷物を纏めてシムニ゛の荷台に押し込むと、彼女を助手席に乗せて、直ぐに彼女が指し示した方角へと向かうのだが、此処には舗装された道や獣道さえもなく、道無き道を安全に、でも急いで進み始めた。
シムニ゛が森を進んでいる最中でも、彼女は何かを思い出したのか、涙を流しながら、何かを叫んでいた。彼女と出会って、まだ一時間前後だと思うが、もしかしたら彼女の仲間が近くに居るのかも知れない。
「キミ、もしかして仲間が近くに居るのか」
彼女が頭を上げると、涙でグチョグチョになった顔をチロシに向けて話し始めだしていた。
「$#&$%’’%&%&#$#”e”」
チロシは察した様で、彼女の手を左手でギュッと握り締めて、少しでも彼女の心配が軽減する様にと励ましの意味を込めて握ってあげた。
片手運転で、道無き道を走破できる筈も無く、案の定というか、お約束のエロを発動してしまうチロシだった。
石に乗り上げた拍子に、彼女の手を放すと、車体が地面に着地した衝撃で、チロシの左手が彼女の股間にダイビングアタックをしちゃいました。
「グャキャーーー」
チロシに股間の固いお豆を触れられた彼女は、一瞬だがチロシの方を向き、渋面でチロシを睨むが、この道では仕方ないと理解したのか、チロシの左手を両手で引き抜いていた。
「$#%」
彼女がボソリとチロシに対して呟いたが、チロシには聞こえてはいない様である。彼女の顔は湯気がたちそうな程に真っ赤であった。
「すまん、わざとではないんだ」
チロシは彼女に言い訳をしているが、彼女が股間からチロシの手を引き抜くまで、チロシは彼女の固いお豆に触れていた。
彼女の股間を触ったのはラッキースケベだったが、チロシは自分から手を引き抜こうとはしていない。ドスケベは男の性である。
そうしていると、茂みの向こうから、微かに獣の鳴き声が聞こえ始めてきた。
(ギャワン、ギャワン)
シムニ゛の前は茂みが濃く、茂みの豪雨の中を進んでいる様なのだ。アクセルを踏み込みたい気持ちを押さえ込んでいたチロシは、安全運転で進んでいたが、獣の鳴き声を聞いた彼女は、焦れたのかチロシの肩をバンバン叩き始めて、もっと早く進めと促しているが、チロシにはシムニ゛が傷付くかも知れない事は出来ないでいた。
「$#%&%$’%’%&%」
開けてあった窓から顔を乗り出すと、彼女は大声で森に叫んでいる。
彼女の切羽詰った叫び声が森に木霊していた。
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