第8話
その夜、食事をしながら祖母が全てを話してくれた。
… 今日の日付けが変わった時、あなたは魔女界の成人の儀に従って、一族の後継者となるのです。
今までしていた魔除けメイクの代わりに、魔除けリングを身につければ、邪悪な空気から身を守る事ができます。
それに、その長い黒髪も魔除けの証、けれど、リングがあればその顔を覆い尽くす黒髪も、もう必要ないのです。
祖母は淡々と話を進める。
祖母も実は魔女らしい。
水晶玉を使い未来や行った事のない世界が本当に見えるそうだ。
確かに祖母の占いは百発百中当たるらしく、予約待ちが3年というのもうなずける。
「 よく聞くのです 魔子の魔術力はまだわからないけれど、必ず何かの能力を持っているはずです 」
「 能力? 」
「 そう、バアヤには予知能力があるの、だから水晶玉が使えるわけよ、魔子もおそらく何か持っているはず…ただ一つ注意が必要よ…この能力はあることをしないと1年後には消えてしまうのです…さらに最悪の場合、あなた自身がこの世から消えてしまうことも… 」
「 私自身が!? 」
「 そうよ 」
「 ヤダヤダヤダ! 」
「 失望しなくても大丈夫…あることをするだけ、そう!憂も私もみんなやってきたこと…魔子?あなたも同じなの… 」
「 それは? 」
「 んふふ 」
バアヤのあの笑い方、何か意味深な感じ。
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