第5話
とりあえず視覚効果が悪いということだけは納得した。
誰かに相談しようにも今の段階では無理だろう。
ひとまず相談出来る相手を見つけるのが先決のようだ。
クラスの中でそれらしい人を探し歩いた。
しかし、誰一人として私と話をしてくれない。
女子は皆私を怖がり、男子はキモイと叫び、もしくは 走り去る…
と、私に対してこのような対応が果てしなく続く。
このままでは来てもらう以前の問題、こちらから近づくことさえ出来なくなってしまうだろう。
なんだ…
また前と同じじゃない!
そんなのイヤッ…
ふぇーん…どうしたらいいの?
今日の出来事を祖母に相談してみた。
祖母は笑いながら否定する。
「 ほほほほ……魔子の何処が気持ち悪いのかしら……最近の殿方は見る目がないわね………おっほほほ… 」
「 男子だけじゃないの 女子からも変な目で見られるの… 」
「 それはね…真の魔子を見ていないから…いいかい?良くお聞き……人間みな見た目だけに惑わされてはいけない……真実を見るのじゃ……ほら、この水晶玉のようにな…… 」
「 真実? 」
祖母は昔から水晶玉に触って占いをしている。
それで生計を立てているくらい本格的なのだ。
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